60代で友達いない悩みを解決する方法と心地よい人付き合いの始め方
60代を迎え、子育てや仕事が一段落した今、「なんだか人との繋がりが減ったな」と感じていませんか。
60代で友達いないと寂しさを感じる一方で、今さら新しい友人関係も億劫…そんな複雑な思いを抱えている方は少なくありません。
実際、60代で友達がいない人の割合は決して低くなく、友達が離れていくのはごく自然な変化でもあります。
また、人によっては友達と会う頻度が減ることで、かえって心が楽になったり、友達付き合いに疲れると感じて、60代からは友達いらないと考える方もいらっしゃいます。
この記事では、一人の時間を豊かに過ごす方法から、もし新しい繋がりを求めるなら60代で友達を作るにはどうすれば良いのか、そして気軽に参加できる女性友達のコミュニティまで、様々な視点から穏やかな日々を送るためのヒントをご紹介します。
- 60代で友達がいないと感じる具体的な理由
 - 一人の時間を心豊かに過ごすための考え方
 - 無理なく新しい人間関係を築くための方法
 - 人付き合いの悩みと上手に付き合うコツ
 
「60代で友達いない」と感じる背景と現状
- 60代で友達がいない人の割合は?
 - 友達が離れていくのは自然なこと
 - 年齢で変わる友達と会う頻度
 - なぜ人付き合いに疲れると感じるのか
 - 「60代は友達いらない」という選択肢
 - 孤独感が心身に与える影響とは
 
60代で友達がいない人の割合は?
「友達がいないのは自分だけでは…」と不安に感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
実際に、60代で親しい友人がいないと感じている方は、意外と多くいらっしゃいます。
内閣府が実施した調査「令和2年度 第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果」によると、60歳から69歳の方のうち、約3人に1人が「親しい友人がいない」と回答しているというデータがあります。
このページにある「友人・知人との交流・社会活動、情報収集」というPDFファイルの中に、関連するデータが記載されているので興味がある方はご確認下さい。
これは他の先進国と比較しても高い水準で、日本では退職などを機に人との接点が減りやすい社会的な背景も影響しているようです。
ポイント
60代で友人がいないと感じるのは、あなた一人だけの特別な悩みではありません。
多くの方が同じような気持ちを抱えています。
このように、多くの方が同じ状況にあると知るだけで、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。
周りと比べて焦る必要は全くなく、ご自身のペースでこれからの人間関係を考えていくことが大切です。
友達が離れていくのは自然なこと
若い頃はいつも一緒にいた友人とも、年齢を重ねるにつれて少しずつ距離ができてしまう。
そんな経験に、寂しさを覚えることもあるかもしれません。
しかし、これもまた、人生のステージが変わる上でごく自然な変化なのです。
主な理由としては、以下のようなものが挙げられます。
ライフスタイルの変化
定年退職や子どもの独立、親の介護など、60代は生活環境が大きく変わる時期です。
これまで仕事や家庭を中心に生活してきたため、共通の話題が減ったり、生活リズムが合わなくなったりして、自然と疎遠になってしまうことがあります。
価値観の変化
長年の人生経験を経て、物事の考え方や大切にしたいことにも変化が生まれます。
昔は気にならなかった友人の一言が心に引っかかったり、話が合わないと感じたりすることが増え、無理して付き合うことに疑問を感じるようになるのも、ごく自然な心の動きです。
補足
関係が終わることに、必ずしも明確な理由が必要なわけではありません。
「なんとなく」距離ができたとしても、それはお互いが新しい人生の段階に進んでいる証拠なのかもしれません。
年齢で変わる友達と会う頻度
体力的なことや家庭の事情もあり、若い頃のように「いつでも気軽に会う」というのが難しくなるのも60代の特徴です。
友人との交流は、量より質へと変化していく時期だと言えるでしょう。
これまでは頻繁に会って他愛ないおしゃべりをすることが楽しみだった関係も、これからは「半年に一度、本当に会いたい人とじっくり話す」というような、密度の濃い付き合い方に変わっていくのかもしれません。
友達と会う頻度が減ったからといって、友情が薄れたわけではありません。
会う回数が減ることをネガティブに捉えるのではなく、「お互いの生活を尊重し合える、成熟した大人の関係になった」と考えてみてはいかがでしょうか。
大切なのは回数ではなく、心がつながっているという安心感です。
無理に時間を作って会うのではなく、お互いのタイミングが良いときに、心地よい時間を共有する。
そんな付き合い方が、60代には合っているのかもしれません。
なぜ人付き合いに疲れると感じるのか
昔は楽しかったはずの友人との集まりが、いつの間にか「気が重い」「疲れる」と感じるようになっていませんか。
そのように感じるのには、いくつかの理由が考えられます。
一つは、長年の付き合いの中で、無意識に相手に気を遣いすぎている可能性があります。
相手の話に合わせたり、自分の本音を抑えたりすることが癖になり、楽しいはずの時間が義務のようになってしまうのです。
要注意:こんな会話に疲れていませんか?
- 家族や健康に関する愚痴や不満話ばかり
 - 人の噂話や悪口
 - 一方的な自慢話
 - 過去の話の繰り返し
 
また、年齢を重ねると、多くの人と賑やかに過ごすよりも、一人の時間を静かに楽しみたいという気持ちが強くなることもあります。
これは気力や体力の変化に伴う自然な心の動きであり、決して人嫌いになったわけではありません。
自分の心の声に正直になった結果、人付き合いを「疲れ」として感じるようになるのです。
「友達いらない」という選択肢
人付き合いに疲れを感じたとき、「もう友達はいらないかもしれない」という考えが頭をよぎることもあるでしょう。
そして、その選択は決して間違いではありません。
無理に友人関係を維持しようとせず、一人の時間を大切にする生き方も、非常に豊かで素晴らしいものです。
友達がいないことのメリットには、以下のような点が挙げられます。
| メリット | 具体的な内容 | 
|---|---|
| 自由な時間が増える | 誰にも気兼ねなく、自分の趣味や好きなことに没頭できます。時間やお金の使い方も全て自分で決められます。 | 
| 精神的なストレスが減る | 人間関係のしがらみや、人に合わせることで生じるストレスから解放され、心が穏やかになります。 | 
| 自己と向き合える | 静かな時間の中で自分自身の内面と向き合い、本当にやりたいことや大切にしたい価値観を見つめ直すきっかけになります。 | 
「友達はいるのが当たり前」という社会的なプレッシャーから自由になり、自分が最も心地よいと感じる生き方を選ぶ。
それこそが、成熟した大人の選択と言えるのではないでしょうか。
孤独感が心身に与える影響とは
一人の時間を楽しむことは素晴らしいですが、一方で望まない「孤立」が長引くと、心や身体に影響を及ぼす可能性も指摘されています。
これは医学的な話というより、日々の暮らしの質に関わる大切な視点です。
人との会話や交流が減ると、脳への刺激が少なくなり、認知機能の低下につながる可能性があるという情報があります。
また、寂しさや不安といった感情が続くと、それがストレスとなり、睡眠の質が下がったり、気持ちが落ち込みやすくなったりすることも考えられます。
注意
社会的なつながりが少ない状態は、抑うつ的な気分や不安感を高める要因になり得るとされています。
もし、孤独感から気分の落ち込みが続くような場合は、一人で抱え込まず、専門の窓口に相談することも考えてみてください。
もちろん、これは全ての人に当てはまるわけではありません。
ただ、心と身体の健康を保つ上で、「適度な人とのつながり」が気持ちにハリを与えてくれる一面もある、ということを心の片隅に留めておくと良いかもしれません。
「60代で友達いない」状況からの新しい一歩
- 一人の時間を前向きに楽しむ考え方
 - 60代で友達を作るにはどうすればいい?
 - 女性友達のコミュニティに参加してみる
 - 新しい人間関係を築くためのヒント
 - 新しい関係を築くことへの不安との向き合い方
 - 無理なく心地よい人付き合いのコツ
 - 「60代 友達いない」と悩まない生き方
 
一人の時間を前向きに楽しむ考え方
「友達がいない=寂しい」と捉えるのではなく、「自由な時間が増えた」と考えてみましょう。
60代は、誰にも邪魔されずに自分のためだけに時間を使える、人生のご褒美のような時期です。
この時間を楽しまない手はありません。
大切なのは、自分だけの「お気に入り」を見つけることです。
それは特別なことである必要はありません。日常生活の中に、心が満たされる習慣を取り入れてみましょう。
一人時間を楽しむアイデア例
- 朝の散歩
季節の移ろいを感じながら、静かな時間を楽しむ。 - 読書や映画鑑賞
気になっていた本や映画の世界に没頭する。 - ガーデニングや手芸
土や布に触れ、何かを育てる・創り出す喜びを感じる。 - カフェ巡り
お気に入りのカフェを見つけて、美味しいコーヒーと静かな時間を味わう。 - 学び直し
オンライン講座などで、若い頃に興味があった分野を学んでみる。 
このように、意識的に自分のための時間を作ることで、日々の生活にハリが生まれ、心も満たされていきます。
一人の時間は、孤独ではなく「贅沢な自由」なのだと考えてみてください。
60代から友達を作るにはどうすればいい?
「一人の時間も良いけれど、やっぱり誰かと話したい」と感じたなら、それは新しい一歩を踏み出す素晴らしいタイミングです。
60代からでも、新しい友人を作ることは十分に可能です。
ポイントは、「友達を作ろう!」と意気込みすぎないこと。
まずは「顔見知りが増えたらいいな」くらいの軽い気持ちで、人が集まる場所に足を運んでみましょう。
若い頃のように、自然に友達ができる機会は少ないかもしれません。
でも、だからこそ、共通の目的や趣味を通じて出会う関係は、お互いを尊重できる心地よいものになりやすいんですよ。
具体的な方法としては、地域の活動に参加したり、趣味のサークルに入ったり、思い切って新しい習い事を始めてみたりと、様々な選択肢があります。
大切なのは、ご自身が「楽しそう」と心から思えるものを選ぶことです。
女性友達のコミュニティに参加してみる
特に同性の友人を求めているのであれば、女性が多く集まるコミュニティに参加するのが近道です。
共感できる話題も多く、打ち解けやすい雰囲気があるため、安心して輪に入っていけるでしょう。
地域のサークルや市民講座
お住まいの地域の広報誌や公民館の掲示板などをチェックしてみましょう。
手芸、コーラス、ヨガ、絵画教室など、様々な活動が行われています。
共通の「好き」がある仲間とは、自然と会話も弾みます。
カルチャースクール
少し費用はかかりますが、質の高い講座を受けながら仲間作りができます。
語学や楽器、歴史講座など、知的好奇心を満たしながら交流の輪を広げることができます。
オンラインコミュニティ
外出が難しい方や、自分のペースで交流したい方には、SNSやシニア向けのオンラインサロンもおすすめです。
同じ趣味や年代の人が集まるコミュニティなら、安心して参加できます。顔を出さずに文章だけのやり取りから始められるのも魅力です。
補足
最初は見学や体験参加から試してみるのがおすすめです。
場の雰囲気や集まっている人たちの様子を見て、ご自身に合うかどうかをじっくり判断しましょう。
新しい人間関係を築くためのヒント
新しい環境に飛び込むとき、少しだけ意識を変えることで、人間関係がスムーズに進むことがあります。
気負わずに、自然体でいるためのヒントをいくつかご紹介します。
心地よい関係を築く3つのヒント
- 期待しすぎない
「親友を作ろう」と意気込むと、相手にもプレッシャーを与えてしまいます。
「挨拶や少しの会話ができる人ができれば嬉しい」くらいの気持ちでいましょう。 - 聞き役に徹してみる
自分のことを話すのが苦手なら、まずは相手の話に興味を持って耳を傾けることから始めてみましょう。
人は自分の話を真剣に聞いてくれる相手に心を開きやすいものです。 - 自分から挨拶をする
「おはようございます」「お疲れ様です」といった簡単な挨拶は、コミュニケーションの第一歩です。
笑顔で挨拶を続けるうちに、自然と会話が生まれるきっかけになります。 
大切なのは、完璧な自分でいようとしないこと。
少し不器用でも、誠実な態度は相手に伝わります。焦らず、ゆっくりと、ご自身のペースで関係を育んでいきましょう。
新しい関係を築くことへの不安との向き合い方
「今から新しい輪の中に入っていけるだろうか」「嫌われたらどうしよう」…
新しい一歩を踏み出そうとするとき、不安な気持ちになるのは当然のことです。
その不安は、決して恥ずかしいものではありません。
まずは、その不安な気持ちを自分自身で認めてあげましょう。
「不安に思っているんだな」と客観的に受け止めるだけで、少し心が落ち着きます。
長年、家族や職場など、決まった人間関係の中で過ごしてきたのですから、新しい環境に不安を感じるのは当たり前です。
焦る必要はありませんよ。その気持ちごと、一歩を踏み出してみましょう。
不安を乗り越えるコツは、「スモールステップ」を意識することです。
いきなりコミュニティに参加するのが怖ければ、まずは近所のお店の人に「いつもありがとう」と一言添えてみる、散歩中に会う人に会釈してみる、といった本当に小さなことから始めてみましょう。
小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ自信がついてきます。
無理なく心地よい人付き合いのコツ
新しい出会いがあった後、その関係を長続きさせるためには、「無理をしないこと」が何よりも大切です。
心地よい距離感を保つためのコツを覚えておきましょう。
一番のポイントは、相手に合わせすぎないことです。
誘いを断ることに罪悪感を感じる必要はありません。
「今日は少し疲れているから」「その日は別の予定があって」と、
正直に、でも丁寧に断る勇気を持ちましょう。
本当に良い関係であれば、一度断ったくらいで壊れることはありません。
また、相手との価値観の違いを感じたときに、それを否定したり、変えようとしたりしないことも大切です。
「そういう考え方もあるのね」と、違いを受け入れることで、無用な衝突を避けられます。
補足
人付き合いは「腹八分目」くらいがちょうど良いのかもしれません。
少し物足りないくらいで切り上げる方が、「また会いたいな」という気持ちにつながります。
「60代 で友達いない」と悩まない生き方
- 60代で友人がいないと感じるのは約3人に1人で珍しくない
 - 退職や子どもの独立など生活の変化で友人と疎遠になるのは自然なこと
 - 友人関係は量より質へ変化し会う頻度が減るのも当たり前
 - 人に気を遣いすぎたり会話内容が合わなくなったりして付き合いに疲れることもある
 - 無理に友達を作らず「友達はいらない」と選択するのも一つの豊かな生き方
 - ただし社会的な孤立は心身に影響を与える可能性も念頭に置く
 - 一人の時間は孤独ではなく自分のための贅沢な自由時間と捉える
 - 自分だけの楽しみや趣味を見つけることで生活にハリが生まれる
 - もし友人を作るなら「顔見知りを増やす」くらいの軽い気持ちで始める
 - 地域のサークルや習い事、オンラインなど様々な出会いの場がある
 - 新しい関係では期待しすぎず聞き役になることや挨拶を大切にする
 - 新しい一歩への不安は当然と受け止め小さな成功体験を重ねる
 - 心地よい関係を続けるには相手に合わせすぎず無理をしないことが重要
 - 誘いを丁寧に断る勇気も大切
 - 周りと比べず自分のペースで心地よいと感じる生き方を見つけることが最終的なゴール
 
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