60代ロングヘアは痛い?若見えするコツとNGスタイルを解説

60代ロングヘアは痛い?若見えするコツとNGスタイルを解説

60代ロングヘアは痛い?若見えするコツとNGスタイルを徹底解説

「60代でロングヘアにしたいけど、周りから痛いと思われないか心配…」と感じていませんか。

年齢を重ねても、エレガントなロングヘアを楽しみたいという気持ちは自然なことです。

しかし、ロングヘアが似合う人の特徴とは?
してはいけない髪型は?

といった疑問がつきまといます。

また、60代のヘアカラーは何色が良いのか悩む方も多いでしょう。

60代でもロングヘアの似合う芸能人のように、素敵なおばさんぽくない髪型を目指したいものです。

この記事では、60代のロングヘアが痛いという印象を与えずに、手入れが楽な髪型で若く見えるヘアスタイルを実現するための具体的な方法を徹底解説します。

記事のポイント
  • 60代のロングヘアが「痛い」と言われる具体的な理由
  • 若々しく見える髪型とNGな髪型の違い
  • 自分に似合う髪色やカットの見つけ方
  • 毎日の手入れが楽になるスタイリングのコツ

なぜ?60代のロングヘアが痛いと思われる原因

  • してはいけない髪型は?
  • トップのボリューム不足とパサつき
  • Iラインシルエットのストレートヘア
  • ロングヘアが似合う人の特徴は?
  • 白髪染めの色落ちを放置している

してはいけない髪型は?

60代の女性がロングヘアで「痛い」という印象を与えてしまうのには、いくつかの共通点があります。

最も避けたいのは、年齢による髪質の変化を無視したヘアスタイルです。

若い頃と同じ感覚でいると、かえって老けて見えてしまうことがあります。

具体的には、以下のような髪型は注意が必要です。

60代が避けたいロングヘアの例

  • ボリュームがなく、ぺたんこなストレートヘア
  • 毛先がパサパサで、ツヤが感じられない髪
  • 白髪が根元や生え際で目立っている状態
  • 顔の輪郭を強調しすぎる、重たいワンレングス
  • 若作り感が出てしまう、奇抜すぎるカラーリング

これらの髪型に共通するのは、「清潔感の欠如」「髪の生命力のなさ」です。

年齢を重ねたからこそ、髪一本一本まで手入れが行き届いているかどうかが、若々しさと品格を大きく左右します。

ただ長いだけ、という状態が最も「おばさんぽい」印象に繋がってしまうのです。

トップのボリューム不足とパサつき

トップがぺたんと潰れ、毛先が乾燥して見える60代女性のロングヘア。

60代のロングヘアが老けて見える最大の原因の一つが、トップのボリューム不足髪全体のパサつきです。

年齢を重ねると、髪のハリやコシが失われ、根元が立ち上がりにくくなります。

これにより、頭頂部がぺたんと潰れた印象になり、寂しく疲れた雰囲気に見えてしまうのです。

また、髪内部の水分や油分が減少しやすくなるため、髪は乾燥し、ツヤを失いがちになります。

特に面積の広いロングヘアの場合、毛先のパサつきやまとまりのなさが悪目立ちし、手入れが行き届いていない印象を与えてしまうことに・・・。

ツヤのない髪は、光をきれいに反射しないため、髪色もくすんで見えます。

結果として、髪全体が生命力を失ったように見え、実年齢以上に老けた印象を強くしてしまうのです。

若々しいロングヘアを目指すなら、このボリュームとツヤの問題を解決することが不可欠と言えるでしょう。

Iラインシルエットのストレートヘア

動きがなく重たい印象を与える、60代女性のIラインシルエットのロングストレートヘア

ストンと直線的に落ちるIラインシルエットのストレートヘアも、60代の方が注意したい髪型の一つです。

このスタイルは、髪に動きがないため重たく見えがちな上、顔の輪郭をダイレクトに強調してしまうという特徴があります。

年齢とともに気になってくるフェイスラインのゆるみや頬のたるみが、髪の縦のラインによってかえって目立ちやすくなることがあります。

顔周りに髪が張り付くような重いストレートヘアは、顔色を暗く見せ、影を強調してしまう可能性も否定できません。

もちろん、髪質が良く、しっかりとツヤがあり、顔型に合っていれば美しいスタイルですが、多くの場合、のっぺりとした印象になりやすいのが難点です。

若々しさを演出するためには、毛先にカールを加えたり、顔周りにレイヤーを入れたりして、どこかに「動き」や「丸み」を取り入れることが重要になります。

ロングヘアが似合う人の特徴は?

ツヤとまとまりがあり、トップもふんわりしている、上品な60代女性の理想的なロングヘア

60代で素敵なロングヘアを維持している方には、いくつかの共通した特徴があります。

これは生まれ持った素質だけでなく、日々の努力によってクリアできるポイントも多く含まれます。

60代でロングヘアが似合う方の主な特徴

  1. 髪にツヤとまとまりがあること
    何よりも清潔感と若々しさの象徴です。
    日々のケアが行き届いている証拠でもあります。
  2. トップに自然なボリュームがあること
    ぺたんこ髪ではなく、根元がふんわりしていると、それだけで華やかで生き生きとした印象になります。
  3. ファッションとのバランスが取れていること
    ヘアスタイルだけが浮いておらず、服装や全体の雰囲気と調和が取れている方は、非常に洗練されて見えます。
  4. 姿勢が良いこと
    背筋がすっと伸びていると、長い髪がより一層エレガントに見えます。
    髪だけでなく、立ち居振る舞いも美しさの一部です。

これらの特徴を見ると、「自分には難しいかも」と感じる必要はありません。

むしろ、これらは目指すべき目標と捉えることができます。

日々のヘアケアやスタイリング、そしてファッションへの意識を高めることで、誰でも「似合う人」に近づくことが可能なのです。

白髪染めの色落ちを放置している

ロングヘアは髪の面積が広いため、少しの変化でも目立ちやすいという側面があります。

特に注意したいのが、白髪染めの色落ちです。

染めてから時間が経ち、根元から白いものがキラキラと見えたり、生え際がくっきりと分かれてしまう「プリン状態」は、一気に老けた印象とだらしない雰囲気を与えてしまいます。

これは、手入れを怠っているサインとして見られてしまうため、どんなに素敵なカットや服装をしていても台無しになりかねません。

また、毛先の色が抜けて黄色っぽく、あるいは赤っぽくなっている状態も髪のダメージを強調し、清潔感を損ないます。

美しいロングヘアを保つためには、月に一度のメンテナンスは必須と考えるべきでしょう。

定期的に美容院でリタッチをしたり、後述する「白髪ぼかし」のようなテクニックを取り入れたりすることで、常に美しい状態をキープすることが、「痛い」と思われないための重要な鍵となります。

60代のロングヘアが痛い印象を回避する方法

  • 60歳に合う髪色は?
  • 参考になる60代ロングヘアの芸能人
  • 若く見えるヘアスタイルのポイント
  • 手入れが楽な髪型にするカット術
  • 前髪の有無で印象をコントロール
  • 白髪を活かす「白髪ぼかし」とは?
  • パーマで自然なボリュームと動きを出す

60歳に合う髪色は?

60代の髪色選びで最も大切なのは、「ツヤ感」「透明感」「肌なじみの良さ」です。

白髪を隠すことだけを考えると、つい暗く濃い色を選びがちですが、それがかえって重く、老けた印象を作る原因になります。

おばさんぽくならない、上品で若々しい印象を与えるおすすめのカラーを紹介します。

カラー系統 特徴 与える印象
アッシュベージュ 髪の赤みを抑え、透明感と柔らかさを与える。肌なじみが良い。 上品で自然な若々しさを演出。白髪とも馴染みやすい。
明るめウォームブラウン 暖色系で血色を良く見せ、髪にツヤ感を出しやすい。 顔まわりがパッと明るく、健康的で華やかな印象に。
グレージュ グレーとベージュの中間色。くすみ感がおしゃれで、白髪をぼかす効果も高い。 洗練されたクールな大人の雰囲気。透明感が際立つ。
ピンク系カラー ほんのりとしたピンク味は、髪にツヤを与え、ごわつきやすい髪も柔らかく見せる。 華やかで女性らしい、優しい印象に仕上がる。

ポイントは、真っ黒や暗すぎる色を避け、少し明るめの7~9トーン程度を選ぶことです。

明るめのカラーは肌をトーンアップさせ、顔の影を目立たなくする効果も期待できます。

美容師さんと相談しながら、ご自身の肌色に合う、品の良いカラーを見つけることが若見えへの近道です。

参考になる60代ロングヘアの芸能人

「60代でロングヘア」と言っても、具体的にどんなスタイルを目指せば良いのか、イメージが湧きにくいかもしれません。

そんな時は、素敵に年齢を重ねている芸能人の方々のヘアスタイルが非常に参考になります。

お手本にしたい!素敵な60代ロングヘアの芸能人

結城アンナさん
美しいグレイヘアを活かした自然体なロングヘアがトレードマークです。

作り込みすぎないラフなスタイリングが、かえって大人の余裕と洗練されたライフスタイルを感じさせます。

白髪を隠すのではなく、自分の個性として楽しむ姿勢は多くの方が憧れるポイントです。

手塚理美さん
ツヤのある美しい黒髪のロングヘアが印象的です。

重く見えがちな黒髪ロングですが、顔周りに動きをつけたり、毛先に柔らかさを出すことで、上品さと華やかさを両立させています。

丁寧なヘアケアの大切さが見て取れます。

彼女たちに共通しているのは、「自分らしさ」を大切にしながら、髪の手入れをしっかり行っている点です。

流行を追いかけすぎるのではなく、ご自身の雰囲気やファッションに合った、品のあるロングヘアを目指すことが、痛い印象を回避する鍵と言えるでしょう。

若く見えるヘアスタイルのポイント

60代のロングヘアを若々しく見せるためには、押さえておくべきいくつかの重要なポイントがあります。

これらを意識するだけで、同じロングヘアでも印象は大きく変わります。

若見えロングヘア 3つの絶対条件

  1. トップにふんわりとしたボリュームがあること
    前述の通り、トップがぺたんこだと一気に老けて見えます。
    レイヤーを入れたり、パーマをかけたり、乾かし方を工夫したりして、根元を立ち上げることが何よりも重要です。
  2. 「ひし形シルエット」を意識すること
    トップにボリュームを持たせ、サイド(耳横あたり)にふくらみを作り、首元にかけてキュッと引き締める「ひし形」のシルエットは、最もバランスが良く、顔を小さく見せる効果があります。
    このシルエットを作ることで、顔のたるみもカバーしやすくなります。
  3. 髪にツヤとまとまりがあること
    パサついた髪は、どんなにおしゃれなカットやカラーをしても疲れた印象を与えます。
    日々のトリートメントや、スタイリング時のオイルなどで、潤いとツヤを補給し、清潔感を保つことが大切です。

これらのポイントは、全て連動しています。例えば、適切なカットをすればボリュームを出しやすくなり、日々のケアでツヤを保てば、カットの美しさがさらに引き立ちます。

どれか一つではなく、総合的にケアしていく意識を持ちましょう。

手入れが楽な髪型にするカット術

顔周りのレイヤーカットによって、軽やかさと動きを出した60代女性のロングヘアスタイ

「ロングヘアは維持するのが大変」と感じる方は多いですが、カットを工夫することで、手入れが楽で、かつ若々しく見えるスタイルを作ることが可能です。

ポイントは「レイヤーカット」を効果的に取り入れることです。

レイヤーカットとは、髪の表面を内側より短くカットして段差をつける技術です。

このレイヤーには、60代の髪悩みを解決する多くのメリットがあります。

レイヤーカットのメリット

  • 自然なボリュームアップ
    表面の髪が短くなることで、重みがなくなり、トップや後頭部がふんわりと立ち上がりやすくなります。
  • 動きと軽やかさを演出
    髪に段差がつくことで自然な毛流れが生まれ、重たいロングヘアに軽やかさと動きが出ます。
  • スタイリングが簡単に
    髪が動かしやすくなるため、ドライヤーで乾かすだけでも形になりやすく、朝のスタイリング時間が短縮できます。

特に、顔周りにレイヤーを入れると、フェイスラインを優しくカバーし、小顔効果も期待できます。

美容師さんに「トップにボリュームが欲しい」「手入れを楽にしたい」と伝え、ご自身の髪質や骨格に合ったレイヤーを入れてもらうのがおすすめです。

重たいワンレングスから、動きのあるレイヤースタイルに変えるだけで、印象は劇的に変わりますよ。

前髪の有無で印象をコントロール

前髪は、顔の印象を大きく左右する重要なパーツです。

前髪を作るか作らないか、またどんなデザインにするかで、若々しさや雰囲気を自在にコントロールできます。

前髪ありのメリット

前髪を作ると、顔の面積が小さくなり、小顔効果が期待できます。

また、額のシワを自然にカバーしてくれるという嬉しい効果もあります。

若々しく、柔らかい印象を与えたい方におすすめです。

  • シースルーバング
    薄めにおでこが透ける前髪は、抜け感が出て重くならず、今っぽいおしゃれな印象になります。
  • サイドに流す前髪
    斜めに流すことで、大人っぽさと上品さをキープしつつ、顔周りを華やかに見せてくれます。

前髪なしのメリット

一方、前髪なしのスタイルは、おでこを出すことで顔全体が明るく見え、知的で上品な印象を与えます。

大人ならではの落ち着きや、エレガントな雰囲気を大切にしたい方にぴったりです。

根元をふんわりと立ち上げる「かきあげバング」などは、華やかさもプラスできます。

ご自身のなりたいイメージや、顔型に合わせて選ぶことが大切です。

例えば、面長の方は前髪を作った方がバランスが取りやすく、丸顔の方は前髪なしで縦のラインを強調する、といった似合わせのテクニックもあります。

美容師さんと相談して、最適な前髪スタイルを見つけましょう。

白髪を活かす「白髪ぼかし」とは?

ハイライトを使って白髪を自然に馴染ませ、立体感を出している60代女性の「白髪ぼかし」ロングヘア。

頻繁な白髪染めに疲れてしまった方や、もっと自然に白髪と付き合いたい方におすすめなのが「白髪ぼかし」というカラー技術です。

これは、白髪を暗い色で完全に「隠す」のではなく、ハイライト(髪全体に細かい明るい筋を入れる技術)を使って白髪を「活かす」新しい考え方です。

白髪の近くに白髪と似た明るさのハイライトを入れることで、全体の髪色に馴染ませます。

これにより、たくさんのメリットが生まれます。

白髪ぼかしの主なメリット

  • 根元の白髪が目立ちにくい
    伸びてきても、白髪とハイライトが混ざり合うため、くっきりとした境目ができにくくなります。
  • カラーの頻度を減らせる
    根元が気になりにくいため、美容院に行く頻度を1.5ヶ月〜2ヶ月に延ばせることも。
  • 髪に立体感と動きが出る
    ハイライトによって髪全体に陰影が生まれ、のっぺり感を解消し、軽やかで立体的なスタイルに見えます。
  • おしゃれなカラーを楽しめる
    白髪染め特有の赤みを抑えた、アッシュ系やグレージュ系といった透明感のあるカラーが可能になります。

「白髪=隠すもの」という発想から転換し、デザインの一部として取り入れることで、ヘアカラーの悩みから解放され、よりおしゃれを楽しむことができます。

白髪染めに抵抗がある方は、ぜひ一度美容師さんに相談してみてください。

パーマで自然なボリュームと動きを出す

ゆるいパーマをかけて、根元のボリュームと毛先の柔らかい動きを演出した60代女性のロングヘア。

トップのボリューム不足や、直毛でのっぺり見えてしまうという悩みには、パーマをかけるのが非常に効果的な解決策です。

60代のパーマは、かつて流行したような強いカールではなく、あくまで自然なボリュームと柔らかい動きをプラスすることを目的とします。

特に有効なのが、以下の2つのアプローチです。

  1. 根元パーマ(プリパーマ)
    髪が細く、根元が立ち上がりにくい方向けのパーマです。
    頭頂部など、ボリュームが欲しい部分の根元だけに薬剤をつけて立ち上がりやすくします。
    全体の長さを変えずに、ふんわり感だけをプラスできるのが大きなメリットです。
  2. 毛先のニュアンスパーマ
    毛先を中心に、ごくゆるいカールをつけます。
    これにより、Iラインのストレートヘアに柔らかい動きが生まれ、華やかで優しい印象に変わります。
    毎朝コテで巻く手間が省けるので、スタイリングが非常に楽になります。

注意点:ダメージへの配慮

年齢を重ねた髪はデリケートなため、パーマによるダメージは気になるところです。

髪への負担が少ない薬剤を選んでくれる、経験豊富な美容師さんにお願いすることが重要です。

また、パーマ後は自宅でのトリートメントなど、保湿ケアをいつも以上に丁寧に行いましょう。

60代ロングヘアが痛い悩みの総括

  • 60代のロングヘアは髪のツヤとボリュームが若見えの鍵
  • ぺたんこなトップやパサついた毛先は老けて見える最大の原因
  • 重たいIラインのストレートヘアは顔の輪郭を強調しがち
  • 白髪染めの色落ちを放置すると清潔感が失われる
  • 若く見える髪色はツヤと透明感のある少し明るめのカラー
  • アッシュベージュやグレージュは白髪と馴染みやすく上品
  • 結城アンナさんなど素敵な芸能人の自然体スタイルが参考になる
  • 若見えにはトップがふんわりしたひし形シルエットが理想
  • 手入れを楽にするにはレイヤーカットで動きと軽さを出すのが有効
  • 前髪の有無で小顔効果や上品さなど印象を操作できる
  • 白髪を隠すのではなくハイライトで活かす「白髪ぼかし」が人気
  • 白髪ぼかしは立体感を出しカラーの頻度も減らせるメリットがある
  • パーマは根元のボリュームアップや毛先の動き出しに効果的
  • パーマをかける際は髪へのダメージに配慮することが重要
  • 日々の丁寧なヘアケアが美しいロングヘアの基礎となる

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