60代男性が失敗しない同窓会の服装コーデ術6選!

60代男性が失敗しない同窓会の服装コーデ術6選!

60代男性が失敗しない同窓会の服装コーデ術6選!好印象なマナーと季節別コーデを解説

こんにちは。
60歳からの素敵ライフ、管理人の「SACHI」です。

久しぶりの再会となる同窓会の案内状が届くと、懐かしさと同時に「当日は何を着ていけばいいのだろう」という悩みが出てくると思います。
現役時代のように毎日スーツを着なくなった今、クローゼットを開けてもピンとくる服がないという方も多いのではないでしょうか。

特に60代の男性にとっては、若作りに見られたくないけれど老け込んで見えるのも避けたい、その絶妙なバランスが難しいところです。
実は、同窓会の服装で大切なのは「おしゃれかどうか」よりも「その場にふさわしいかどうか」という大人の配慮だったりします。

今回は、ホテルや居酒屋といった会場別のマナーから、ユニクロなどの身近なアイテムを上品に見せるコツ、そして季節ごとの具体的なコーディネートまで、同窓会で好印象を与えるためのポイントを私の視点で分かりやすくお伝えします。

記事のポイント
  • 会場の雰囲気に合わせた失敗しない服装選びの基準
  • 季節や気温に対応しつつ清潔感を保つ大人の着こなし術
  • 体型の変化をカバーしてスタイル良く見せるテクニック
  • 服だけでなく顔の印象を若々しく変える身だしなみのコツ

60代男性が同窓会の服装で好印象になる基本マナー

60代の同窓会で笑顔で乾杯する男女たち

60代の同窓会において、最も大切なのは「清潔感」と「年相応の品格」です。
若い頃のような流行を追ったファッションである必要は全くありません。

むしろ、頑張りすぎて痛々しくなるのも、逆に無頓着すぎて枯れた印象になるのも避けたいところですよね。
同窓会は、かつての友人たちとお互いの人生を称え合う場でもあります。

だからこそ、相手に敬意を表すという意味でも、身だしなみを整えることはとても大切です。
まずは、季節や会場に合わせた基本的なマナーと、大人の余裕を感じさせるポイントをしっかりと押さえておきましょう。

夏の開催で清潔感を死守する大人の着こなし

夏の同窓会でリネンシャツを着こなし、涼しげな表情で話す60代の日本人男性

夏の同窓会における最大の敵は、なんといっても猛暑による「だらしなさ」です。

会場に着くまでに汗だくになり、シャツは肌に張り付き、清潔感が失われてしまっては、せっかくの再会も台無しです。
まず大前提として、60代の大人が選ぶべきは、Tシャツ一枚ではなく「襟(えり)のあるシャツ」です。

Tシャツは楽ですが、加齢により丸くなった背中や落ちた肩のラインを露わにしてしまい、どうしても「近所の散歩着」に見えてしまいがちです。

そこでおすすめしたいのが、リネン(麻)素材のシャツや、吸水速乾性に優れた機能性素材のポロシャツです。
特にリネンシャツは、特有のシャリ感が涼しげで、着るだけで「大人の休日」といった風情を醸し出してくれます。

色は白やサックスブルーなどの淡い色を選ぶと、見た目にも涼しく、レフ板効果で顔色も明るく見えますよ。

また、近年は環境省が推進するクールビズの影響もあり、ノーネクタイやポロシャツといった軽装も公的な場で広く受け入れられるようになりました
(出典:環境省『クールビズの実施について』)。

ただし、アロハシャツのような極端に派手な柄はリゾート感が強すぎるため、街中のホテルやレストランでの同窓会には不向きかもしれません。
無地や細いストライプなど、落ち着いたデザインを選ぶのが無難ですね。

夏コーデのポイント

暑くても、肌着(インナー)は必ず着用しましょう。
素肌に直接シャツを着ると、汗じみが目立ったり、乳首が透けたりして、相手に不快感を与える可能性があります。

機能性の高いインナーを一枚挟むことで、汗を素早く吸収し、シャツのサラサラ感をキープできます。
これが「清潔感」の正体です。

冬の同窓会はコートとインナー選びが重要

冬の同窓会でチェスターコートとタートルネックニットを着用し、上品な佇まいの60代日本人男性

冬の開催では、会場に入る前の「アウター姿」が第一印象を決定づけます。
受付でコートを預けるその瞬間、あるいは駅での待ち合わせの瞬間、意外と見られているのがアウターです。

ここで使い古したダウンジャケットや、あまりにカジュアルなナイロンブルゾンを着ていると、中がおしゃれでも「所帯じみた印象」を与えてしまうことがあります。

私が60代の男性に強くおすすめしたいのは、「チェスターコート」のような着丈の長いウールコートです。

チェスターコートは、テーラードジャケットの裾を伸ばしたような形をしており、羽織るだけでフォーマル度が一気に上がります。
ジャケットの裾がしっかりと隠れる長さ(膝上くらい)のものを選ぶと、縦のラインが強調されてスラっとした印象になり、体型カバー効果も抜群です。

色はネイビー、黒、チャコールグレーなどのダークカラーが着回しやすく、どんなインナーとも喧嘩しません。

そして、コートの中に着るインナー選びも重要です。
ここでスウェット(トレーナー)を着てしまうと、部屋着感が抜けないので避けましょう。

代わりに、上質なウールやカシミヤのニットを合わせるのが素敵です。
特に「タートルネックニット」は、年齢が出やすい首元のシワやたるみを自然にカバーしてくれる最強のアイテム。

首元が詰まっていることで知的で洗練された雰囲気になり、マフラーなしでも暖かいという実用性も兼ね備えています。
私としては、60代の男性にこそ、タートルネックを颯爽と着こなしてほしいなと感じています。

ホテル会場で浮かないジャケットの正解

ホテルのラウンジでジャケパンスタイルを着こなす60代の日本人男性

ホテルでの同窓会はフォーマル度が高いため、「きちんとした服装」が求められます。

招待状に「平服でお越しください」と書いてあっても、それを真に受けて普段着で行くのは大変危険です。
この場合の平服とは「略礼装(スーツやジャケット着用)」を意味することがほとんどだからです。
ここで絶対に外さない正解アイテムが「テーラードジャケット」です。

ホテルのロビーや宴会場は、天井が高く、照明も豪華で、重厚な雰囲気があります。
そんな空間に対し、シャツ一枚やニットだけのスタイルだと、どうしても服装の「格」が負けてしまい、頼りない印象になりがちです。

構築的なシルエットのジャケットを羽織ることで、肩幅がしっかりとして見え、男性らしい威厳と品格を演出できます。
色はネイビーやチャコールグレーなどのベーシックな色がおすすめ。
素材は、少し光沢感のあるウール素材などを選ぶと、ホテルの照明の下でとても美しく映えますよ。

「それならビジネススーツで行けばいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
もちろんスーツでもマナー違反ではありませんが、使い古したビジネススーツだと「現役時代の仕事着をそのまま着てきた感」や「退職してもスーツしか着る服がない人」という印象を与えてしまうリスクもあります。

そこでおすすめなのが、上下揃いのスーツではなく、ジャケットとパンツの色や素材を変える「ジャケパンスタイル」です。
これにより、「仕事から離れた個人の充実した時間」や「リタイア後の余裕ある大人の雰囲気」が出せると私は思います。

ノーネクタイの作法

ホテルでノーネクタイにする場合は、だらしなく見えない工夫が必要です。
襟が自立する「ボタンダウンシャツ」や、襟腰の高いドレスシャツを選びましょう。

第一ボタンを開けた時、首元からインナーのTシャツが見えるのはNGです。
Vネックや深めのUネックのインナーを選び、素肌のように見せるのがスマートです。

居酒屋でカジュアルすぎない服装の境界線

「今回の同窓会は地元の居酒屋だから、気軽な格好で来てね」と言われた時が、実は一番悩みますよね。
ドレスコードがない分、個人のセンスが問われる難しいシチュエーションです。

ここで「気軽」という言葉を鵜呑みにして、Tシャツに短パン、あるいはジャージのような格好で行ってしまうと、完全に「近所のオジサン」になってしまい、久しぶりに会う女性陣からもガッカリされてしまうかもしれません。

居酒屋であっても、60代なら「きれいめカジュアル」を意識することが大切です。
目指すべきは、「近所のコンビニに行く格好」ではなく、「銀座でランチをする時の格好」です。

例えば、ジャケットを羽織るにしても、堅苦しいウール素材ではなく、伸縮性のあるジャージー素材や、表面感のあるニット素材のものを選んでみてはいかがでしょうか。
これなら座敷で座っても窮屈感がなく、リラックスして会話を楽しめます。

インナーも、襟付きのシャツである必要はありません。
質の良いコットンのカットソーや、目の細かいハイゲージのニットに変えるだけで、程よく力が抜けたおしゃれな雰囲気になります。

「キメすぎていないけれど、ちゃんとしている」というバランスが、居酒屋同窓会での正解です。
また、座敷のあるお店では靴を脱ぐ機会も多いので、靴下の穴あきや毛玉チェックは必須です。
意外と見られていますよ。

ユニクロを安っぽく見せない大人の活用術

ユニクロアイテムを上品に着こなす60代の日本人男性、ベルトや靴などの小物も見える

「同窓会のためだけに高い服を買うのはちょっと…」
「普段は着ない服にお金をかけたくない」
という方にとって、ユニクロは本当に強い味方です。

実は、選び方と着こなし次第で、ユニクロも十分によそ行き着として通用します。

「ユニクロだから安っぽい」のではなく、「着こなしが雑だから安っぽく見える」ことの方が多いのです。
ポイントは「サイズ感」と「手入れ」の2点に集約されます。

まずサイズ感ですが、最近は若者の間でオーバーサイズが流行っていますが、60代がこれを真似して大きすぎる服を着ると、「サイズを間違えた」「だらしない」と誤解されがちです。

肩幅や着丈が体に合った「ジャストサイズ」を選ぶことが、高見えの絶対条件です。
ユニクロには「感動ジャケット」や「エクストラファインメリノニット」など、素材やシルエットにこだわった名品がたくさんあります。
これらを活用しない手はありません。

次に手入れです。どんなに高い服でも、シワだらけでは台無しですが、逆にユニクロのシャツでも、パリッとアイロンがかかっていれば上質に見えます。
特にジャケットやパンツは、着用前にスチームアイロンをあててシワを伸ばしておきましょう。

そして最後の仕上げとして、靴やバッグ、ベルトなどの小物には少し投資をして、レザー製の良いものを合わせてください。
「一点豪華主義」ではありませんが、目立つ部分に良いものを持ってくることで、コーディネート全体の格がグッと上がり、ユニクロの服も高級ブランドのように見えてくるから不思議です。

アイテム ユニクロでの選び方 高見えポイント
ジャケット 感動ジャケット(ウールライク) 肩のサイズを合わせる、袖丈を補正する
ニット エクストラファインメリノ 毛玉ができたらすぐに取る、濃い色を選ぶ
パンツ スマートアンクルパンツ センタープレスをキープする、裾上げを適切に

60代男性が同窓会の服装を格上げするコーデ

ここからは、より具体的におすすめのコーディネートや、避けるべきアイテムについて深掘りしていきます。
ファッション誌に出てくるような奇抜なスタイルではなく、誰からも好感を持たれる「王道」のスタイルをご紹介します。

「これを着ておけば間違いない」という組み合わせを知っておくと、当日の朝にクローゼットの前で頭を抱えることもなくなりますよ。

脱スーツで若々しく見せるジャケパンの実例

先ほども少し触れましたが、同窓会で最も好感度が高く、かつ失敗が少ないのが、ジャケットとパンツを別々の色で組み合わせる「ジャケパンスタイル」です。
では、具体的に何色を合わせれば良いのでしょうか。

私がおすすめする黄金比、王道の組み合わせは、「ネイビーのジャケット」×「グレーのスラックス」です。

この配色は、ビジネスシーンでも通用するほどの「きちんと感」がありながら、スーツほど堅苦しくないという、まさに同窓会にうってつけのバランスを持っています。

ネイビーは「誠実・清潔・若々しさ」を、グレーは「知性・穏やかさ・洗練」を象徴する色です。この二つを合わせることで、誰からも好印象を持たれるスタイルが完成します。

インナーの合わせ方も自在です。
白のオックスフォードシャツ(ボタンダウン)を合わせれば、爽やかでプレッピーな印象になり、少し若々しく見えます。

一方で、黒やダークブラウンのタートルネックニットを合わせれば、モダンで都会的な、落ち着いた大人の色気を演出できます。

「何を着ようか迷ったら、まずはネイビーのジャケットとグレーのパンツを用意する」。
これさえ覚えておけば、急な誘いがあっても安心です。

60代が履くと痛いジーンズとNGアイテム

同窓会という場で、「若く見られたい」という気持ちが先行してしまい、選びがちなアイテムの中に、実は大きな落とし穴があります。
その代表格が「スキニージーンズ」と「ダメージジーンズ」です。

まずスキニージーンズですが、これは脚のラインにピタリと張り付く細身のパンツです。
10代や20代の若者には似合いますが、60代になり筋肉が落ちて細くなった脚にピチピチのスキニーを合わせると、上半身(特にお腹周り)とのバランスが崩れ、「マッチ棒」のようなシルエットになってしまいます。

これが貧相に見えたり、無理して若作りをしているような痛々しさを生んでしまうのです。

次にダメージジーンズです。膝に穴が開いていたり、裾がボロボロだったりするデザインは、ファッションとして成立させるのが非常に難しいアイテムです。
特に60代の男性が履くと、「ワイルド」というよりは「清潔感がない」「お金に困っているの?」というネガティブな印象を与えかねません。

もしジーンズを履くなら、ダメージ加工のない「リジッド(ノンウォッシュ)」や「ワンウォッシュ」と呼ばれる濃いインディゴブルーのものを選びましょう。
形は、太すぎず細すぎない「ストレート」や「テーパード」がベスト。
これならジャケットとも相性が良く、大人の上品なデニムスタイルになります。

これも注意!一発でNGになるアイテム

  • 大きなロゴが入ったパーカー
    部屋着に見えますし、子供っぽい印象になります。
  • 派手な原色のハイテクスニーカー
    コーディネートの中で浮いてしまい、足元だけが悪目立ちします。
  • 使い古して首元がヨレたTシャツ
    どんなに高価なジャケットを羽織っても、これ一枚で全てが台無しになります。

品格が決まる靴選びと意外な靴下のマナー

「おしゃれは足元から」という言葉は、決して大袈裟ではありません。
特に60代の男性において、靴は全身の印象を決定づけるアンカー(錨)のような役割を果たします。

服がどんなに決まっていても、靴が汚れていたり、会場に合わないものだったりすると、それだけで「残念な人」というレッテルを貼られてしまう可能性があります。

まず靴の種類ですが、同窓会というハレの場では、やはり「革靴」が最も安心で、かつ品格を醸し出せます。
紐を結ぶタイプの「プレーントゥ」や「ストレートチップ」はもちろん素敵ですが、居酒屋や座敷での開催で脱ぎ履きが多い場合は、紐のない「ローファー」や「モンクストラップ」が実用的でスマートです。

色はベルトの色と合わせるのが鉄則。
黒のベルトなら黒の靴、茶のベルトなら茶の靴を選びましょう。

「スニーカーではダメなのか?」という疑問もよく耳にします。
結論から言えば、ホテル開催では避けた方が無難ですが、カジュアルなレストランや居酒屋ならOKな場合もあります。

ただし、スポーツジムで履くようなメッシュ素材や派手なロゴ入りのハイテクスニーカーはNGです。

選ぶなら、レザー素材(本革や合皮)で、白や黒の単色で構成された「レザースニーカー」や「コートスニーカー」にしましょう。
これならジャケットスタイルにも馴染み、大人の余裕を感じさせる「外しアイテム」として機能します。

そして、多くの男性が無頓着になりがちなのが「靴下」です。
ここに大きな落とし穴があります。

座敷に上がってあぐらをかいた時や、椅子に座って足を組んだ時、スラックスの裾が上がりますよね。
その時、すね毛や素肌が見えてしまうのは、マナーとして非常に美しくありません。
清潔感を著しく損なうポイントです。

これを防ぐために私が強くおすすめしたいのが、「ロングホーズ」と呼ばれる、ふくらはぎ全体を覆う長さの靴下です。
一般的なビジネスソックスよりも長く、膝下まであるため、どんな体勢になっても素肌が見えることがありません。

色は、靴ではなく「パンツの色」に合わせるのが脚長効果を生むコツです。
ネイビーのパンツならネイビーのソックス、グレーのパンツならグレーのソックスを選んでみてください。
これだけで、足元の洗練度が劇的に変わりますよ。

靴選びのチェックリスト

  • 汚れ・傷
    前日までに必ず磨いておくこと。
    かかとのすり減りもチェック。
  • スニーカー
    ランニングシューズはNG。
    レザー素材のシンプルで細身なものを選ぶ。
  • 靴下
    素肌が見えない「ロングホーズ」を着用し、色はパンツと同系色にする。

ぽっちゃり体型をスマートに見せる補正術

「若い頃に比べてお腹が出てきた」
「全体的に体が丸くなった」という体型の悩みは、60代男性の多くが抱える共通の課題です。

しかし、体型を隠そうとして、安易にダボダボの服(オーバーサイズ)を選ぶのは絶対にやめましょう。
余った布地がだらしなく見え、かえって体が大きく、太って見えてしまいます。

ぽっちゃり体型の方にこそ選んでほしい魔法のアイテムが、「テーパードパンツ」です。
これは、腰回りや太ももにはゆとりがあり、膝から足首に向かって徐々に細くなっていくシルエットのパンツのこと。

お腹周りの窮屈さを回避しつつ、視覚的に最も細いパーツである「足首」を強調することで、全身をスッキリとした逆三角形のシルエットに見せる効果があります。
センタープレス(中央の折り目)が入っているものなら、さらに縦のラインが強調され、脚長効果も期待できます。

また、トップスの着こなしにもコツがあります。
ジャケットやカーディガンを羽織る際は、あえて「前ボタンを開けて着る」ことをおすすめします。

お腹を隠そうとしてボタンを閉めると、生地が引っ張られて横ジワが入り、苦しそうに見えてしまいます。
前を開けることで、体の中心にインナーの縦のライン(Iライン)が生まれ、視線が縦に誘導されるため、視覚的にスリムに見えるのです。

色使いに関しては、「収縮色」を味方につけましょう。
膨張して見える白やベージュはジャケットやアウターなどの外側に使い、引き締まって見える黒、ネイビー、チャコールグレーなどの濃い色をインナーやパンツに持ってくることで、体の輪郭をシュッと引き締めて見せることができます。

服より重要?60代の眉毛と髪型ケア

鏡の前で眉毛と髪型を整える60代の日本人男性の手元と顔の一部

ここまで服装の話をしてきましたが、実はファッション以上に第一印象を左右するのが、顔周りの「グルーミング(身だしなみ)」です。
どんなに高価なスーツを着ていても、髪がボサボサで眉毛が伸び放題では、清潔感はゼロ。

逆に言えば、ここさえ整えておけば、ユニクロの服でも十分に素敵に見えるのです。

特に60代男性が今すぐ鏡を見てチェックすべきなのが「眉毛」です。
男性ホルモンの影響や毛周期の変化で、年齢を重ねると眉毛の中に数本、長く伸びる「おじいちゃん毛」が混じり始めます。

また、全体的にボサボサと太くなる傾向があります。
これが顔の印象をぼやけさせ、「老け見え」や「枯れ感」の最大の原因になっているのです。

解決策はシンプルです。
伸びすぎた眉毛をハサミでカットし、眉下の無駄な毛を剃って輪郭を整えること。

これだけで、目元の印象がキリッとし、目力が戻ります。
5歳、いえ10歳は若返って見えるといっても過言ではありません。

「自分で整えるのは失敗しそうで怖い」という方は、ぜひ一度、眉毛カットメニューのある理容室や、男性専用の眉毛サロンに行ってみてください。
プロの手で整えられた眉毛は、整形級の若返り効果があります。

髪型に関しても同様です。
薄毛や白髪は生理現象なので恥じる必要はありませんが、「何もしない」のが一番よくありません。

白髪交じりのグレイヘアでも、整髪料(ワックスやジェル)を使って髪に「ツヤ」と「まとまり」を与えるだけで、清潔感のある素敵なロマンスグレーになります。
加齢した髪は油分と水分が失われパサつきがちなので、整髪料で潤いを補ってあげることが、若々しさの秘訣です。

グルーミングの優先順位

高い服を買う前に、まずは理容室で「顔そり・眉カット」をオーダーしてみてください。
コストパフォーマンスは服以上です。

老け顔をカバーするトップスの色選び

60代になると、どうしても肌の血色が失われ、くすみがちになります。
鏡を見たときに「なんだか顔色が悪いな」「疲れて見えるな」と感じることはありませんか?

その原因、実は着ている服の色にあるかもしれません。

男性は汚れが目立たない黒、グレー、カーキ、茶色などの「アースカラー」や「ダークトーン」を好む傾向があります。
しかし、くすんだ肌にこれらの色を合わせると、顔色がさらに沈んで見え、老けた印象を助長してしまうことがあります。

同窓会という華やかな場でおすすめしたいのは、「明るい色」や「清潔感のある色」を顔の近く(トップス)に持ってくるテクニックです。
具体的には、白、サックスブルー(水色)、ラベンダー、淡いピンクなどです。

これらの色は、カメラ撮影で使う「レフ板」のように光を反射し、顔色をパッと明るく見せてくれる効果があります。
肌のシミやシワを目立たなくさせる「美肌効果」すら期待できるのです。

「ピンクなんて着られないよ」と照れる必要はありません。
真っピンクではなく、白に近いペールピンクの織り柄が入ったシャツなら、肌馴染みが良く、周囲に「柔和で優しそうな人」「お洒落に気を使っている人」という好印象を与えられます。

もし明るい色の服に抵抗がある場合は、ネイビーのジャケットの下に真っ白なシャツを着るだけでも十分効果があります。
大切なのは、顔周りに「暗い色」だけを配置しないことです。

60代男性が同窓会の服装で自信を取り戻す

60代男性が同窓会の服装で自信を取り戻す

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

同窓会の服装選びについて、様々なテクニックやマナーをお伝えしてきましたが、最終的に一番大切なのは、あなたが「今の自分」を肯定し、楽しむ心を持つことです。

60代になれば、体型の変化も、シワも白髪も、全てあなたが積み重ねてきた人生の勲章です。
無理に若作りをして過去の自分と競う必要はありません。

今の年齢だからこそ出せる「落ち着き」や「品格」、「清潔感」を身にまとうことで、あなたは誰よりも魅力的に映るはずです。

「今日の自分、なかなか悪くないな」。鏡の前でそう思えたら、準備は完了です。
服装はあくまで、あなた自身を輝かせるための脇役。

素敵な装いで自信を持って扉を開け、懐かしい友人たちとのかけがえのない時間を、心から楽しんでいらしてくださいね。
あなたの同窓会が、笑顔あふれる素晴らしい一日になりますように。

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