60代夫婦の生活完全ガイド・お金、過ごし方、関係改善の秘訣
60代を迎え、これからの夫婦の時間をどう過ごそうか、多くの方が考え始める時期ではないでしょうか。
定年退職という大きな節目を迎え、日々の過ごし方や休日の過ごし方が大きく変わる中で、
「これからの生活費は大丈夫だろうか」といったお金の不安や、
「最近、夫婦の会話ないな…」と感じるコミュニケーションの課題に直面していませんか?
また、一緒にいる時間が増えたことで、これまで気にならなかった部分が見え始め、夫婦関係が不仲になったり、会話ない状態に悩むケースも少なくありません。
一方で、この時期をきっかけに再びラブラブな関係を築き、旅行オススメの場所へ出かけたり、スキンシップを大切にしたりと、新たな楽しみを見つけるご夫婦もたくさんいます。
この記事では、60代夫婦が直面するお金の問題から、円満な関係を続けるためのコミュニケーションの秘訣まで、幅広く解説していきます。
- 60代夫婦に必要な生活費と貯蓄の目安
 - 毎日を豊かにするための具体的な過ごし方
 - 夫婦間のコミュニケーションに関する悩みの解決策
 - いつまでも円満な関係を続けるためのヒント
 
60代夫婦の生活を豊かにする過ごし方とコミュニケーション
- 60代夫婦の生活費はいくら必要?
 - 60歳までに夫婦でいくら貯めれば良い?
 - 貯蓄無しでも老後生活は楽しめますか?
 - オススメの旅行先とこの年代ならではの楽しみ方
 - 夫婦の毎日を充実させる過ごし方
 - 年金生活を賢く乗り切る節約術
 - 夫婦で始める健康的な生活習慣
 
60代夫婦の生活費はいくら必要?
60代夫婦の生活において、最も気になる点の一つが生活費でしょう。
一体どれくらいの金額があれば、安心して暮らしていけるのでしょうか。
公的なデータを参考に、具体的な金額を見ていきましょう。
総務省統計局の家計調査(2022年)によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の消費支出は、月平均で236,696円という結果があります。
これはあくまで平均値であり、持ち家か賃貸か、あるいは都市部か地方かによって大きく変動します。
「最低限の生活」であれば約24万円、「ゆとりのある生活」を目指すなら、さらに上乗せが必要と考えるのが一般的です。
生命保険文化センターの調査では、ゆとりある老後生活費として月額で平均約38万円が必要というデータも出ています。
この差額は、旅行やレジャー、趣味、交際費などに充てられる費用とされています。
生活費の主な内訳
以下は、前述の家計調査における支出の主な内訳をまとめた表です。
ご自身の家計と見比べることで、見直すべき点が明らかになるかもしれません。
| 費目 | 月平均額(65歳以上夫婦のみ無職世帯) | 構成比 | 
|---|---|---|
| 食料 | 67,776円 | 28.6% | 
| 住居 | 15,578円 | 6.6% | 
| 光熱・水道 | 22,611円 | 9.6% | 
| 交通・通信 | 28,878円 | 12.2% | 
| 保健医療 | 15,681円 | 6.6% | 
| 教養娯楽 | 21,365円 | 9.0% | 
| その他(諸雑費、交際費など) | 42,529円 | 18.0% | 
注記:住居費が低く見えるのは、持ち家率が高いためです。
賃貸の場合は、この金額に家賃が上乗せされるため、生活費はさらに増加します。
(参照:総務省統計局 家計調査)
これらのデータを基に、まずはご自身の現在の支出を洗い出し、退職後の生活でどれくらいの費用が必要になるかをシミュレーションしてみることが、不安解消の第一歩となります。
60歳までに夫婦でいくら貯めれば良い?
「老後2,000万円問題」という言葉が話題になったように、60歳までにどれくらいの貯蓄があれば安心できるのかは、多くの方にとって大きな関心事です。
結論から言えば、必要な貯蓄額は年金額や退職金、そしてどのような老後を送りたいかによって大きく異なります。
一つの目安として、先ほどの「ゆとりある老後」を目指すケースで考えてみましょう。
ゆとりある生活費(月約38万円)と、年金などの平均的な収入(月約24万円)との差額は、月々約14万円です。この赤字分を貯蓄で補うと仮定します。
例えば、65歳から90歳までの25年間、この生活を続けるとすると、14万円 × 12ヶ月 × 25年 = 4,200万円という計算になります。
もちろん、これはあくまで一例であり、退職金の額や資産運用の状況によって、準備すべき金額は変わってきます。
老後資金を準備する際の考え方
やみくもに金額を目標にするのではなく、まずは以下の3ステップでご自身の状況を整理することが重要です。
- 老後の生活費を具体的に試算する
現在の生活費を基に、老後に増える費用(医療費、趣味など)と減る費用(住宅ローン、教育費など)を考慮して計算します。 - 年金受給額を確認する
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で、将来受け取れる年金額を正確に把握します。 - 不足額を算出する
「生活費」から「年金収入」を引いた額が、貯蓄やその他の収入で補うべき不足額です。
この不足額と、老後の年数を考慮して目標貯蓄額を設定します。 
60歳時点での貯蓄額は、あくまで通過点です。
大切なのは、ご自身のライフプランに合った資金計画を夫婦で共有し、協力して準備を進めることだと言えるでしょう。
貯蓄無しでも老後生活は楽しめますか?
「十分な貯蓄がないと、老後は楽しめないのだろうか」と不安に感じる方もいるかもしれません。
もちろん、経済的な余裕があるに越したことはありませんが、貯蓄無し、あるいは少ない状況でも工夫次第で老後生活を楽しむことは十分に可能です。
重要なのは、お金をかけずに心を満たす方法を見つけることです。
現在の状況を悲観するのではなく、今あるものでどう楽しむかを考える視点の転換が求められます。
お金をかけずに楽しむ暮らしのヒント
- 地域のイベントや施設を活用する
図書館や公民館、地域の無料イベントなどに積極的に参加することで、新たな学びや人との交流が生まれます。 - 健康維持を兼ねた趣味を持つ
ウォーキングやガーデニング、ラジオ体操など、お金をかけずにできる健康的な趣味は、心身ともに生活を豊かにします。 - 働くことを続ける
体力に合わせて短時間の仕事を続けることも一つの方法です。
収入を得るだけでなく、社会とのつながりや生活のメリハリも生まれます。
シルバー人材センターの活用も有効です。 - 人との交流を大切にする
友人や近所の人との何気ないおしゃべりや交流は、心の豊かさに繋がります。 
注意点
ただし、病気や介護など、予期せぬ出費が発生する可能性は常にあります。
利用できる公的制度(高額療養費制度など)について事前に調べておくと、いざという時の安心材料になります。
贅沢な旅行や高価な趣味は難しくても、夫婦で散歩をしたり、一緒に料理を作ったり、お金をかけなくても共有できる楽しい時間はたくさんあります。
工夫とアイデアで、経済状況に左右されない豊かな暮らしを築くことは可能です。
オススメの旅行先とこの年代ならではの楽しみ方
時間にゆとりができる60代は、まさに旅行のベストシーズンです。
子育て中や仕事で忙しい時期には行けなかった場所へ、夫婦でのんびりと出かけてみてはいかがでしょうか。
この年代ならではの旅行の楽しみ方は、「ゆとり」と「質」を重視することです。
60代夫婦にオススメの旅行スタイル
若い頃のように多くの観光地を巡る詰め込み型の旅行ではなく、一つの場所に滞在してじっくりと味わうスタイルがおすすめです。
- 温泉地で心身を癒す
質の良い温泉と美味しい食事で、日々の疲れを癒す旅は格別です。
北海道の登別温泉や栃木県の日光・鬼怒川温泉などは、豊かな自然と歴史も楽しめ、移動の負担も少なく済みます。 - 憧れの高級旅館・ホテルに泊まる
これまで機会がなかった、子ども連れでは泊まりにくいような静かで上質な宿を選ぶのも、この年代ならではの贅沢です。 - 共通の趣味をテーマにする
歴史好きなら城や古寺巡り、グルメ好きなら旬の食材を求めて、といったように、夫婦共通の趣味をテーマにした旅行は会話も弾み、より深い思い出になります。 
最近は、ふるさと納税の返礼品として旅行券や感謝券を用意している自治体も増えています。
賢く活用すれば、お得に旅行を楽しむこともできますよ。
旅行計画のポイント
楽しい旅行にするためには、無理のない計画が何よりも大切です。
お互いの体力や健康状態を考慮し、スケジュールには十分な余裕を持たせましょう。
移動手段は公共交通機関を上手に利用したり、観光は1日に1〜2ヶ所に絞ったりする工夫が、疲れずに楽しむコツです。
夫婦の毎日を充実させる過ごし方
定年後の生活は、想像以上に長いものです。
退職直後は解放感で満たされますが、次第にやることがなくなり、時間を持て余してしまうという声も少なくありません。
毎日を生き生きと過ごすためには、意識的に生活にメリハリをつけることが重要になります。
夫婦二人で過ごす時間が増えるからこそ、それぞれの時間も大切にしながら、共に楽しめることを見つけていくのが理想的です。
充実した毎日を送るためのアイデア
- 一日のリズムを作る
毎日同じ時間に起き、散歩や体操など軽い運動を習慣にすると、生活リズムが整いやすくなります。 - 新しいことを学ぶ
地域のカルチャースクールやオンライン講座で、興味のあった分野の勉強を始めるのは素晴らしい刺激になります。
生涯学習は何歳からでも始められます。 - 役割分担を見直す
これまで妻任せだった家事を夫が担当するなど、新たな役割を持つことで、感謝の気持ちが生まれたり、生活に変化が生まれます。 - ボランティア活動に参加する
社会とのつながりを持ち、人の役に立つ実感は、大きな生きがいにつながります。
体力に合わせて無理なく始められる活動を探してみましょう。 
大切なのは、「何もしない時間」をだらだらと過ごさないことです。
もちろん、のんびりする時間は必要ですが、目的のない時間が続くと気力も体力も衰えがちです。
小さな目標でも良いので、「今日はこれをしよう」という目的を持って一日を始めることが、充実感につながるでしょう。
年金生活を賢く乗り切る節約術
現役時代と比べて収入が減少する年金生活では、家計の見直しと賢い節約が不可欠です。
しかし、節約を意識するあまり、生活の楽しみまで削ってしまうのは本末転倒です。
無理なく続けられる「メリハリのある節約」を心がけましょう。
固定費の見直しから始める
節約の基本は、毎月決まって出ていく固定費の見直しから始めるのが最も効果的です。
一度見直せば、その効果がずっと続くため、ストレスなく支出を削減できます。
- 通信費
スマートフォンの料金プランを格安SIMに見直すだけで、夫婦で月々数千円の節約になることもあります。 - 保険料
子どもが独立した今、本当に必要な保障内容かを見直しましょう。
過大な保障を減らすことで、保険料を大幅に削減できる可能性があります。 - 光熱費
電力・ガス会社を自由化に伴い切り替える、省エネ家電に買い換えるなどの方法があります。 
変動費は「楽しむため」にコントロール
食費や交際費などの変動費は、やみくもに削るのではなく、工夫を楽しむ視点が大切です。
例えば、外食の回数を少し減らす代わりに、夫婦で旬の食材を使って少し豪華な手料理を楽しむ日を作るのはいかがでしょうか。
これも立派な節約であり、同時に夫婦の楽しみにもなります。
また、買い物の際はポイントサービスやシニア割引などを積極的に活用するのも賢い方法です。
節約は「我慢」ではなく「工夫」と捉えることで、ゲーム感覚で楽しみながら家計を管理できるようになります。
夫婦で知恵を出し合いながら取り組むことが、長続きの秘訣です。
夫婦で始める健康的な生活習慣
60代からの人生を豊かに過ごすためには、何よりも夫婦そろって健康であることが基盤となります。
一人で頑張るよりも、夫婦で一緒に取り組む方が楽しく続けられますし、お互いの変化にも気づきやすくなります。
特別なことを始める必要はありません。日々の生活の中に、少しだけ健康を意識した習慣を取り入れてみましょう。
今日からできる健康習慣
- 一緒に歩く時間を作る
食後や朝の涼しい時間帯に、夫婦で会話をしながらウォーキングをするのは、手軽で効果的な運動です。
景色を楽しみながら、自然と会話も増えるでしょう。 - 食事のバランスを見直す
「減塩」や「野菜中心」を合言葉に、夫婦で健康的な食事メニューを考えてみるのがおすすめです。
一緒に料理をすれば、コミュニケーションの機会にもなります。 - 定期的な健康診断と結果の共有
年に一度は必ず夫婦で健康診断を受け、その結果をお互いに共有し、気遣い合うことが大切です。「次の検診までにお互い3kg減量しよう」といった共通の目標を持つのも良い方法です。 
ある調査では、夫婦ともに健康な人の方が、そうでない人に比べて夫婦関係の満足度が高いという結果も出ています。
相手の健康を気遣うことが、結果的に円満な関係にも繋がるのですね。
体調が悪い時に、「大丈夫?」と声をかけたり、消化の良い食事を作ってあげたりする、そうした小さな思いやりが、健康維持と良好な夫婦関係の両方を支える力になります。
60代夫婦の関係をより深める方法
- 会話がない原因と改善策
 - 夫婦関係が不仲になる原因と対処法
 - 定年後のスキンシップが夫婦円満の秘訣
 - 仲良し夫婦の休日の過ごし方とは?
 - 熟年離婚を回避しラブラブでいる秘訣
 - 60代夫婦がより良い関係を築くために
 
会話がない原因と改善策
「夫が定年退職してから、家にいる時間は増えたのに会話は減った」という悩みは、決して珍しいものではありません。
長年、「仕事」という共通の話題や生活リズムがあったものがなくなり、何を話していいか分からなくなってしまうのです。
会話がなくなる主な原因
- 生活リズムのズレ
一方はまだ活動したいのに、もう一方はのんびりしたいなど、夫婦間での生活リズムや価値観のズレが会話の機会を減らします。 - 関心の対象の違い
夫は社会や経済のニュース、妻は地域の話題や家族のことなど、興味を持つ対象が異なり、話が噛み合わないと感じることが増えます。 - 「言わなくてもわかる」という思い込み
長年連れ添ったからこそ、「今さら話すまでもない」とお互いに思い込み、コミュニケーションを怠ってしまうケースです。 
関係改善のための小さな一歩
いきなり長時間の会話を目指す必要はありません。
まずは挨拶や感謝の言葉を意識的に口にすることから始めてみましょう。
会話のきっかけ作りのヒント
「おはよう」「ありがとう」「おいしいね」といった短い言葉でも、毎日交わすことで心の距離は縮まります。
また、相手の体調を気遣う一言も、自然な会話の糸口になります。
「今日はよく眠れた?」など、相手を主役にした質問を投げかけるのがポイントです。
共通のテレビ番組を見たり、一緒に散歩に出かけたりして、共有体験を増やすことも、自然な会話が生まれるきっかけとなるでしょう。
夫婦関係が不仲になる原因と対処法
60代は、定年や子どもの独立といった大きなライフイベントが重なり、夫婦関係が変化しやすい時期です。
これまで仕事や子育てで隠れていたお互いの価値観の違いが表面化し、不仲に繋がってしまうことがあります。
不仲を招く主な原因
- 夫の「粗大ごみ化」
退職後、特に趣味もなく家でゴロゴロしている夫に対し、妻が「一日中世話をしなければならない」とストレスを感じるパターンです。 - 過干渉・無関心
一緒にいる時間が増えたことで、相手の行動にいちいち口を出してしまったり、逆に自分の世界に閉じこもって全く無関心になったりすることも、関係悪化の原因です。 - 感謝の気持ちの欠如
長年連れ添ううちに、相手がしてくれることを「当たり前」と感じ、感謝の言葉を忘れてしまうことが、心の溝を深めます。 
ある調査によると、仲良し夫婦と不仲夫婦を分けるのは、一緒に過ごす時間と会話の長さに顕著な差があるという結果が出ています。
不仲を改善するためには、意識的な歩み寄りが必要です。
対処法:まずは「距離感」の見直しを
四六時中一緒にいることが、必ずしも良い関係に繋がるわけではありません。
お互いに一人の時間を尊重し、干渉しすぎない「適度な距離感」を保つことが大切です。
それぞれの趣味や友人と過ごす時間を認め合うことで、心に余裕が生まれ、二人で過ごす時間もより穏やかなものになります。
「相手を変えよう」とするのではなく、「自分が快適に過ごせる距離を見つける」という視点で考えてみましょう。
定年後のスキンシップが夫婦円満の秘訣
「この歳になってスキンシップなんて」と照れくさく感じる方も多いかもしれませんが、実は60代からのスキンシップは、夫婦円満を保つための非常に重要な要素です。
言葉以上に、相手への愛情や思いやりを伝える力があります。
ここでのスキンシップは、必ずしも性的な関係だけを指すわけではありません。
日常の何気ない触れ合いが、心の安定や幸福感をもたらすことが科学的にも分かっています。
今日からできる簡単なスキンシップ
- 手をつなぐ
散歩の時やテレビを見ている時に、そっと手をつないでみましょう。
最も簡単で、温かさが伝わるスキンシップです。 - 肩をもむ・マッサージする
「疲れてる?」と声をかけながら、相手の肩や背中をさすってあげるのも良いでしょう。
相手をいたわる気持ちが直接伝わります。 - 「いってきます」「おかえり」のハグ
最初は照れくさいかもしれませんが、習慣にしてしまうと自然な愛情表現になります。 
実際に、スキンシップを再開してから、お互いに優しくなれた、感謝の言葉が自然に出るようになった、という声も多く聞かれます。
言葉でのコミュニケーションが減ってきている夫婦こそ、試してみる価値があるかもしれません。
無理強いは禁物ですが、お互いが心地よいと感じる範囲で、少しずつ触れ合う機会を増やしていくことが、言葉を超えた信頼関係を育むことに繋がります。
仲良し夫婦の休日の過ごし方とは?
時間に縛られない休日を、どのように過ごすかは夫婦関係に大きく影響します。
いつも仲が良い60代夫婦は、休日の過ごし方にも共通のパターンが見られるようです。
それは、「二人で楽しむ時間」と「それぞれが楽しむ時間」のバランスが取れていることです。
仲良し夫婦の休日の過ごし方の例
- 共通の趣味に没頭する
一緒にガーデニングをしたり、ハイキングに出かけたり、共通の趣味があれば休日は最高の楽しみの時間になります。
目的を共有することで、連帯感も深まるでしょう。 - 少しだけ特別な食事に出かける
普段は行かないレストランでランチをしたり、景色の良いカフェでお茶をしたり。
非日常感を味わうことで、気分がリフレッシュされ、会話も自然と弾みます。 - それぞれの時間を尊重する
夫はゴルフへ、妻は友人と買い物へ、というように、お互いが干渉せずに個々の時間を楽しむ日を設けることも大切です。一人の時間を満喫することで、心に余裕が生まれ、相手にも優しくなれます。
 
ある調査では、仲良し夫婦は不仲な夫婦に比べて、休日に一緒に過ごす時間が2倍以上長いというデータがあります。
しかし、ただ長く一緒にいれば良いというわけではなく、その時間の「質」が重要です。
二人でいる時はその時間を心から楽しみ、一人の時は気兼ねなく過ごす。
このメリハリが、良い関係を長続きさせる秘訣と言えそうです。
熟年離婚を回避しラブラブでいる秘訣
近年、「熟年離婚」という言葉を耳にする機会が増え、不安に感じている方もいるかもしれません。
長年連れ添ってきたパートナーと、この先もラブラブでいるためには、いくつかの秘訣があります。
それは、「期待しすぎず、思いやりを忘れず、感謝を伝える」というシンプルな原則です。
いつまでも良い関係を続けるための3つの心構え
- 相手を変えようとしない
60年以上生きてきた人間の価値観や性格は、簡単には変わりません。
「こうあるべきだ」と自分の理想を押し付けるのではなく、「こういう人なのだ」と受け入れることが、ストレスを溜めない第一歩です。 - 記念日や誕生日を大切にする
高価なプレゼントは必要ありません。
「おめでとう」「ありがとう」の一言と共に、ささやかなケーキを囲むだけでも、相手を大切に思っている気持ちは伝わります。
節目を大切にすることが、関係のマンネリ化を防ぎます。 - 「ありがとう」を口癖にする
食事を作ってくれた時、お茶を入れてくれた時、どんな些細なことでも「ありがとう」と声に出して伝えましょう。
感謝の言葉は、相手の存在を認め、尊重している証です。
これが、良好な関係の最も大切な土台となります。 
離婚を考えるきっかけの多くは、性格の不一致というよりも、「自分の存在を軽んじられている」と感じた時の寂しさや不満の積み重ねです。
日々の小さな思いやりと感謝の表現が、結果的に熟年離婚を回避し、いつまでもラブラブでいるための最大の秘訣なのです。
60代夫婦がより良い関係を築くために
- まずは夫婦それぞれの健康を第一に考える
 - お互いの価値観を尊重し相手を変えようとしない
 - 「ありがとう」や「ごめんなさい」を素直に伝える
 - 生活費や将来設計について定期的に話し合う機会を持つ
 - 二人で楽しめる共通の趣味や目標を見つける
 - 同時に一人で過ごす時間もお互いに尊重する
 - スキンシップを大切にし愛情を言葉と行動で示す
 - 記念日や誕生日など特別な日をささやかでも祝う
 - 無理のない範囲で家事の分担を見直してみる
 - 相手の話に耳を傾け共感する姿勢を忘れない
 - 一緒に旅行の計画を立てるなど未来の楽しみを作る
 - 地域の活動やボランティアに一緒に参加してみる
 - 相手の友人や家族との関係も大切にする
 - 金銭感覚のズレがあれば正直に話し合う
 - 固定観念に縛られず柔軟な関係性を目指す
 
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