60代の独身女性が抱える寂しさを解消する8つの方法
仕事を退職し、一人で過ごす時間が増えたことで、「このままずっと一人なのかな…」と寂しさを感じる60代の独身女性は少なくありません。
若い頃とは違う、漠然とした孤独感にどう向き合えば良いのか悩んでしまいますよね。
現代の60代独身女性のなかには、自立した生活を送る一方、ふとした瞬間に寂しさを感じる方もいます。
一人暮らしの割合は年々増加しており、それに伴い、一人暮らしにかかる費用や将来のための貯金について現実的に考える必要があります。
しかし、不安ばかりではありません。
新しい一人暮らしの楽しみを見つけたり、充実した毎日のルーティンを作ったりすることで、生活は大きく変わります。
ときには思い切って地方へ移住し、新しい環境に身を置くという選択肢もあるでしょう。
この記事では、60代独身女性が寂しいと感じる背景から、その具体的な解消法、そしてこれからの人生をより豊かにするためのヒントまで、幅広く解説していきます。
- 60代独身女性が寂しさを感じる現状とその背景
- 一人暮らしのリアルな生活費や必要な貯金の目安
- 日々の寂しさを乗り越え、毎日を充実させるための具体的な方法
- これからの人生を豊かにするための多様な選択肢
60代独身女性が寂しいと感じる現状と背景
- 一人暮らしの割合は?
- 孤独を感じてしまう人の心理的な特徴
- 老後の一人暮らしにかかる費用は?
- 現実的な一人暮らしの貯金事情
- 孤独を感じる主な3つの理由とは
- 独身女性芸能人
一人暮らしの割合は?
60代以上で一人暮らしをする女性は、決して珍しい存在ではありません。
むしろ、その数は年々増加傾向にあります。
内閣府が公表した調査によると、2020年時点で65歳以上の女性のうち22.4%が一人で暮らしていることが分かっています。
これは男性の15.5%と比較しても高い割合であり、約5人に1人の女性が一人暮らしをしている計算になります。
(参照:内閣府|令和2年版高齢社会白書)
一人暮らしの理由は、生涯独身であること、離婚や死別、あるいは子どもの独立など様々です。
この傾向は今後も続くと見られており、2040年には65歳以上の女性の約4人に1人(24.5%)が一人暮らしになると予測されています。
補足
このように、60代以上の一人暮らしは特別なことではなく、社会的な潮流の一つとなっています。
周りにも同じような境遇の方がいると知ることで、少し気持ちが楽になるかもしれません。
このデータからも分かるように、「一人で寂しい」と感じることは、あなた一人だけの悩みではないのです。
孤独を感じてしまう人の心理的な特徴
一人暮らしの60代女性が孤独を感じやすい背景には、いくつかの共通した心理的な特徴や生活環境の変化が影響しています。
まず大きな要因として、社会との接点の減少が挙げられます。
長年勤めた職場を定年退職することで、毎日顔を合わせていた同僚との関係が途切れ、社会的な役割を失ったように感じてしまうことがあります。
これは、生活に大きな張り合いをなくし、孤立感を深める一因となります。
また、子どもが独立して遠方に住んでいるなど、家族との物理的・心理的な距離も影響します。
特に何もない日に一日誰とも話さない、という状況が続くと、寂しさは募りやすくなります。
さらに、年齢に伴う身体的な変化も無視できません。
体力や健康への不安から外出が億劫になると、人との交流機会は自然と減ってしまいます。
これまで楽しめていた趣味や活動が制限されることも、孤独感を強める要因となり得ます。
孤独を感じやすい人の特徴
- 環境の変化に適応するのが苦手
- 自分から新しい人間関係を築くことに抵抗がある
- 物事をネガティブに捉えやすい
- 他人に頼ることが不得意で、一人で抱え込んでしまう
これらの特徴は、長年の生活で形成されたものであり、一朝一夕に変えるのは難しいかもしれません。
しかし、ご自身の心の傾向を理解することは、寂しさを乗り越えるための第一歩となります。
老後の一人暮らしにかかる費用は?
一人暮らしの寂しさと並行して、多くの方が不安に感じるのが経済的な問題です。
老後の一人暮らしには、一体どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
総務省統計局の家計調査報告によると、65歳以上の単身無職世帯(女性)の1ヶ月の消費支出は平均で149,738円です。
(参照:総務省統計局|家計調査報告)
これを参考にすると、最低でも毎月15万円程度の生活費が必要になると考えられます。
以下は、その大まかな内訳のイメージです。
| 費目 | 金額(月額目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 住居費 | 50,000円 | 持ち家か賃貸か、地域によって大きく変動 |
| 食費 | 35,000円 | 自炊中心か外食が多いかで変動 |
| 光熱・水道費 | 15,000円 | 季節やライフスタイルによる |
| 交通・通信費 | 15,000円 | スマホ、インターネット、公共交通機関など |
| 保健医療費 | 10,000円 | 年齢とともに増加する傾向 |
| 教養娯楽費 | 15,000円 | 趣味や交際費など |
| その他雑費 | 10,000円 | 衣類、日用品など |
| 合計 | 150,000円 |
注意点
この金額はあくまで平均的なデータです。
都市部に住んでいる場合は家賃が高くなりますし、趣味や旅行にお金をかけたい場合はさらに多くの資金が必要になります。
ご自身の年金受給額と照らし合わせ、どの程度の生活水準を目指すのかを具体的にシミュレーションしておくことが大切です。
現実的な一人暮らしの貯金事情
生活費と共に気になるのが、同年代の一人暮らしの方がどれくらい貯蓄を持っているかという点です。
金融広報中央委員会の調査を参考に、現実的な貯金事情を見てみましょう。
「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)2023年」によると、60代単身世帯の金融資産保有額は、平均で1,468万円、中央値は210万円となっています。
(参照:金融広報中央委員会|知るぽると)
「平均値」と「中央値」ってどう違うの?
平均値は、一部の非常にお金持ちの人が全体の数値を引き上げてしまうため、実感とは少し離れていることがあります。
一方で中央値は、データを順番に並べたときにちょうど真ん中に来る人の値なので、より実態に近い数字と言われています。
この調査で最も注目すべき点は、金融資産を保有していない、つまり貯蓄がゼロの世帯が33.3%にものぼることです。
一方で、3,000万円以上の資産を持つ人も15.1%存在し、貯蓄額が大きく二極化している状況がうかがえます。
貯蓄が少ないからといって、過度に悲観する必要はありません。
しかし、この現実はしっかりと受け止め、今後の働き方や生活費の見直しを考えるきっかけにすることが重要です。
年金収入だけでは心もとない場合、シニア向けの仕事を探すなど、収入源を確保する行動も視野に入れると良いでしょう。
孤独を感じる主な3つの理由とは
60代の女性が一人暮らしで孤独を感じてしまう背景には、共通するいくつかの理由があります。
原因を知ることで、具体的な対策を立てやすくなります。
1. 親しい友達がいないから
意外に思われるかもしれませんが、内閣府の調査では60歳以上の女性の約4人に1人が「親しい友人がいない」と回答しています。
仕事や子育てに追われていた現役時代は気にならなくても、いざ自分の時間ができた時に、悩みを打ち明けたり、一緒に出かけたりする相手がいないことに気づき、強い孤独感を覚えることがあります。
2. 人との交流の機会が減ってしまうから
定年退職は、生活のリズムを大きく変える転機です。
毎日職場へ行き、同僚と会話するという習慣がなくなることで、社会との繋がりが希薄になったと感じやすくなります。
特に一人暮らしの場合、意識して外出しなければ、一日誰とも言葉を交わさないという日も珍しくありません。
このような交流の減少は、生活満足度の低下にも繋がりかねません。
3. 熱中できる生きがいがないから
仕事が生きがいだったという方ほど、退職後にやることがなく、時間を持て余してしまう「燃え尽き症候群」のような状態に陥りがちです。
内閣府の調査でも、シニア層の多くが「趣味やスポーツに熱中している時」や「友人・知人と交流している時」に生きがいを感じると回答しています。
打ち込めるものが何もないと、日々が単調に感じられ、寂しさが募っていきます。
独身女性芸能人
60代の独身生活というと、どこか寂しいイメージを抱いてしまうかもしれません。
しかし、世の中には自分のライフスタイルを確立し、一人で輝いている素敵な女性がたくさんいます。
例えば、女優の小泉今日子さんや石田ゆり子さん、天海祐希さんなどは、独身生活を謳歌している代表的な存在として多くの女性から支持されています。
彼女たちは、仕事に情熱を注ぎ、自分の好きなことに時間やお金を使い、豊かな人間関係を築いています。
特に2012年に放送されたドラマ「最後から二番目の恋」で小泉今日子さんが演じた45歳の独身女性は、多くの視聴者の共感を呼びました。
古い民家で一人暮らしを始め、隣人たちと交流しながら人生を見つめ直す姿は、これからの生き方を考える上で参考になるかもしれません。
彼女たちの生き方は、「結婚だけが幸せの形ではない」ということを体現しています。
誰かに依存するのではなく、自分の足で立ち、人生を楽しむ姿は、私たちに勇気と希望を与えてくれます。
憧れの芸能人のライフスタイルを参考に、自分らしい幸せの形を見つけるのも良いでしょう。
寂しい毎日を変える60代独身女性の選択肢
- 一人暮らしの楽しみ方ヒント
- 充実した一人暮らしのルーティン作り
- 新しい友達を作る具体的な方法
- 地方へ移住して生活を変える選択
- 寂しさを解消する8つの具体的な方法
- 将来の不安を解消する「終活」のすすめ
一人暮らしの楽しみ方ヒント
一人暮らしの時間は、誰にも気兼ねすることなく、全てを自分のために使える貴重な時間です。
これまでの人生でできなかったことに挑戦する絶好の機会と捉え、新しい楽しみを見つけてみましょう。
インドアでの楽しみ方
- 映画・ドラマ鑑賞
動画配信サービスを利用すれば、自宅が映画館に。
昔見たかった名作や話題の最新作まで、好きなだけ楽しめます。 - 読書
図書館を利用すれば無料で様々な本に出会えます。
近所のカフェで読書に耽るのも素敵な時間です。 - 料理・お菓子作り
自分のためだけに、少し手の込んだ料理に挑戦するのも楽しいものです。
健康を考えたレシピを研究するのも良いでしょう。 - ハンドメイド
手芸やアクセサリー作り、絵画など、創造的な活動は心を豊かにしてくれます。
アウトドアでの楽しみ方
- 旅行
時間に縛られない一人旅は、最高の贅沢です。
シニア向けのツアーに参加すれば、同世代の仲間と出会えるかもしれません。 - 美術館・博物館めぐり
知的好奇心を満たし、感性を磨く時間は、日常に新しい刺激を与えてくれます。 - ガーデニング
土に触れ、植物を育てることは癒やしの効果があります。
ベランダの小さなスペースからでも始められます。 - カフェめぐり
お気に入りのカフェを見つけて、のんびりと過ごす時間は心を落ち着かせてくれます。
大切なのは、「何かをしなければ」と焦るのではなく、純粋に自分が「楽しい」と思えることを見つけることです。
充実した一人暮らしのルーティン作り
一人暮らしでは生活リズムが乱れがちですが、意識的に毎日のルーティンを作ることで、心と体にメリハリが生まれ、充実感を得やすくなります。
歌手の加藤登紀子さんも、日々の生活にいくつかのルーティンを取り入れることを大切にしているそうです。
決まった行動は、生活の軸となり、精神的な安定にも繋がります。
今日から始められるルーティンの例
- 朝の散歩やストレッチ
朝日を浴びながら軽く体を動かすと、体内時計が整い、気持ち良く一日をスタートできます。 - 決まった時間に朝食をとる
簡単なものでも良いので、毎日同じ時間に食事をすることで、生活のリズムが生まれます。 - 日記やブログを書く
一日の終わりにその日の出来事や感じたことを書き出すことで、気持ちの整理ができます。 - 寝る前の読書
スマートフォンやテレビの代わりに、穏やかな気持ちで眠りにつくための習慣としておすすめです。
立派な目標を立てる必要はありません。
「これなら毎日続けられそう」と思える小さな習慣をいくつか持つことが、寂しさを紛らわせ、前向きな気持ちを育むための鍵となります。
新しい友達を作る具体的な方法
「この年齢から新しい友達なんて…」と諦めてしまう必要は全くありません。
共通の興味関心を通じて、自然な形で人間関係を築ける場所はたくさんあります。
習い事を始める
地域の公民館やカルチャーセンターでは、シニア向けの講座が豊富に開催されています。
料理教室、書道、英会話、パソコン教室など、興味のある分野に飛び込んでみましょう。
同じ目的を持つ仲間とは会話も弾みやすく、自然と親しくなれます。
地域のサークルやコミュニティ活動に参加する
ウォーキングやハイキング、コーラス、手芸など、趣味のサークルに参加するのも良い方法です。
地域の広報誌や掲示板などで情報を探してみましょう。
最初は勇気がいるかもしれませんが、一度参加してみると、温かく迎え入れてくれるはずです。
ボランティア活動
「誰かの役に立ちたい」という気持ちは、新しい繋がりを生む大きな原動力になります。
地域の清掃活動や子どもの見守り、施設での読み聞かせなど、自分にできる範囲で社会貢献をしてみませんか。
感謝される経験は自己肯定感を高め、活動を通じて同じ志を持つ仲間と出会えます。
友達作りのポイント
焦りは禁物です。
「すぐに親友を作ろう」と意気込むのではなく、まずは顔見知りを増やすくらいの気持ちで参加するのが長続きのコツです。
相手の話に耳を傾け、聞き役に徹する姿勢も大切になります。
地方へ移住して生活を変える選択
現在の生活環境に寂しさや閉塞感を感じているなら、思い切って地方へ移住し、新しい生活をスタートさせるという選択肢もあります。
移住のメリット
- 生活費の削減
都市部と比較して家賃や物価が安いため、経済的な負担を軽減できる可能性があります。 - 豊かな自然環境
美しい景色やきれいな空気に囲まれた暮らしは、心身をリフレッシュさせてくれます。 - 新しいコミュニティ
地域によっては移住者支援が手厚く、地域の人々との温かい交流が生まれることもあります。
移住のデメリットと注意点
- 交通の便
車がないと生活が不便な地域も多く、高齢になってからの運転に不安を感じる場合があります。 - 人間関係
地域によっては人間関係が濃密で、都会のドライな関係に慣れていると窮屈に感じることがあるかもしれません。 - 医療体制
専門的な治療が受けられる病院が近くにあるかなど、医療環境の確認は必須です。
いきなり移住するのはハードルが高いと感じる方は、まずは「お試し移住」や「二拠点生活」から始めてみるのがおすすめです。
各自治体が提供している短期滞在プログラムなどを利用して、その土地の気候や雰囲気が自分に合うかを見極めてから、本格的な移住を検討すると失敗が少なくなります。
寂しさを解消する8つの具体的な方法
「何かを始めたいけれど、具体的に何をすれば良いか分からない」という方のために、寂しさを解消し、生き生きとした毎日を送るための具体的な行動を8つ紹介します。
- 新しい仕事に挑戦する
短時間のアルバイトでも、社会との繋がりを保ち、生活に張り合いが生まれます。 - 習い事を始めてみる
新しい知識やスキルを学ぶことは、脳を活性化させ、認知症予防にも繋がります。 - ボランティア活動に参加する
社会貢献を通じて、新たな生きがいや仲間を見つけることができます。 - ジムに通う
適度な運動は、健康維持だけでなく、ストレス解消や気分転換にも効果的です。 - ペットを飼う
動物との触れ合いは、心を癒し、孤独感を和らげてくれます。
ただし、最後まで責任を持てるか慎重な検討が必要です。 - 旅行に行く
美しい景色を見たり、美味しいものを食べたりする体験は、心に潤いを与えてくれます。 - パートナーを探す
シニア向けのマッチングサービスなどを利用し、人生を共に歩む相手を見つけるのも一つの選択です。 - 終活をやってみる
人生を振り返り、これからの生き方を考えることで、前向きな気持ちになれます。
大切なのは、すべてを一度にやろうとしないこと。
ご自身が「少し興味があるな」「これならできそう」と思えることから、気軽に試してみてください。
将来の不安を解消する「終活」のすすめ
「終活」と聞くと、人生の終わりを準備するネガティブなイメージを持つ方がいるかもしれません。
しかし、本来の終活は、これまでの人生を振り返り、残りの時間をどう豊かに生きるかを考えるためのポジティブな活動です。
特に一人暮らしの場合、ご自身の万が一の時に備えておくことは、将来への漠然とした不安を解消するために非常に重要となります。
ですが、終活の目的はそれだけではありません。
自分自身の人生の棚卸しを行い、これからの日々をより自分らしく、晴れやかな気持ちで過ごすための道しるべとなるのです。
なぜ60代独身女性に終活が大切なのか
60代は、これまでのキャリアや子育てが一段落し、自分のための時間が増える大きな転換期です。
この時期に終活に取り組むことは、単なる「備え」以上の意味を持ちます。
自分の意思で医療や介護の希望を決め、財産の行方を定めることは、自分自身の人生の主導権を最後まで握り続けるという、力強い意思表示でもあります。
誰かに迷惑をかけたくないという気持ちだけでなく、自分の生きてきた証をどう形に残し、どう締めくくるかをデザインする、創造的な作業とも言えるでしょう。
終活で得られる3つのポジティブな効果
- 気持ちの整理ができる
自身の歴史や大切な人との関係性を見つめ直すことで、心が整理され、感謝の気持ちが芽生えるなど、穏やかな心境に至ることがあります。
過去を受け入れ、今を肯定する大切なプロセスです。 - やりたいことが見つかる
「残りの人生で何をしたいか」を真剣に考えるうちに、「ずっと行きたかった場所への旅行」や「学びたかった楽器への挑戦」など、新しい目標や夢が見つかることがあります。
これは日々の生活に大きな張り合いを与えてくれます。 - 前向きに生きられる
限りある時間を意識することで、「一日一日を大切に生きよう」という意欲が自然と湧いてきます。
将来への漠然とした不安が具体的な計画に変わることで、心に余裕が生まれ、今この瞬間をより楽しめるようになるのです。
今日から始められる終活の具体的なステップ
終活は、難しく考える必要はありません。
ご自身のペースで、できることから少しずつ手をつけてみるのが長続きのコツです。
ここでは、代表的な3つのステップをご紹介します。
1. エンディングノートを書く
エンディングノートは、ご自身の情報や希望、大切な人へのメッセージなどを自由に書き留めておくノートです。
法的効力はありませんが、万が一の際に家族や友人が手続きで困らないようにしたり、自分の想いを伝えたりする上で非常に役立ちます。
自分史、友人・知人の連絡先、財産リスト、医療や介護の希望(延命治療など)、葬儀やお墓の希望、大切な人へのメッセージなど、書く内容は多岐にわたります。
まずは市販のノートキットを購入したり、自治体が配布しているテンプレートを参考にしたりして、書ける部分から埋めていくのがおすすめです。
エンディングノートは、あくまで自分の希望を伝えるためのもので、法的な拘束力を持つ「遺言書」とは異なります。
財産の相続など法的な手続きが必要なことは、別途、公正証書遺言などを作成することが推奨されます。
2. 身の回りの整理(断捨離)
物理的なモノの整理は、心の整理にも繋がります。
不要なものを手放すことで、部屋がスッキリするだけでなく、気持ちも軽やかになります。
「いつか使うかも」と思って溜め込んでいる衣類や雑貨、本などを見直し、本当に大切なものだけを残す作業は、自分の価値観を再発見する機会にもなります。
また、現代では「デジタル終活」も非常に重要です。
パソコンやスマートフォンの中にあるデータ(写真、連絡先)、利用しているウェブサービス(SNS、ネット銀行、サブスクリプションなど)のIDとパスワードをリスト化し、不要なアカウントは解約しておくことを検討しましょう。
これにより、死後に個人情報が放置されるリスクを防げます。
3. 財産の整理と準備
お金に関する準備は、将来の不安を解消する上で最も効果的なものの一つです。
まずは、ご自身の資産(預貯金、不動産、有価証券、保険など)と負債(ローンなど)をすべてリストアップし、現状を正確に把握することから始めましょう。
その上で、これらの財産を誰にどのように残したいかを考え、必要であれば法的に有効な遺言書を作成することが大切です。
特に、おひとりさまの場合や法定相続人以外の人に財産を遺したい場合は、遺言書の有無が手続きのスムーズさを大きく左右します。
遺言書の作成方法にはいくつかの種類がありますが、最も確実な方法の一つが「公正証書遺言」です。専門家である公証人が作成に関与するため、形式の不備で無効になる心配がありません。
詳しくは、お近くの公証役場にご相談ください。
(参照:日本公証人連合会「遺言」)
終活は、決して寂しい作業ではありません。
むしろ、寂しさを乗り越え、自分自身の人生と深く向き合い、これからの毎日をより輝かせるための、希望に満ちた時間なのです。
60代独身女性が寂しいと感じた時のヒント
この記事では、60代独身女性が感じる寂しさの背景から、具体的な解消法までを解説しました。
最後に、要点をリスト形式で振り返ります。
- 65歳以上の女性の約5人に1人が一人暮らしをしている
- 寂しさの原因は退職による社会との接点の減少や生きがいの喪失など
- 老後の生活費は月15万円程度がひとつの目安
- 60代単身者の貯蓄額は二極化しており中央値は210万円
- 憧れの独身女性芸能人の生き方もライフスタイルの参考に
- 一人暮らしの時間を自分のために使うという意識が大切
- 映画鑑賞や旅行など新しい楽しみを見つける
- 朝の散歩など簡単なルーティンが生活にメリハリを生む
- 地域のサークルや習い事は新しい友達作りの良い機会になる
- 地方移住は生活を大きく変える選択肢の一つ
- お試し移住で自分に合うかを見極めることが重要
- 新しい仕事やボランティアは社会との繋がりを保つ
- ペットとの暮らしは孤独感を和らげる効果がある
- 終活は残りの人生を豊かに生きるためのポジティブな活動
- 焦らず自分にできることから一歩ずつ始めることが最も大切
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