60代独身男性が寂しいと感じる現実と未来を変える方法7選
60代を迎え、ふとした瞬間に寂しいと感じる独身男性は少なくありません。
この年代における独身の割合や、気になる独身男性の平均余命は一体どのくらいなのでしょうか。
また、老後の貯金や恋愛事情、あるいは実家暮らしの現実など、その特徴は様々です。
多くの方が漠然とした不安を抱える中で、悲惨な末路を避け、充実した日々を送るための具体的な休日の過ごし方について、この記事で詳しく掘り下げていきます。
- 60代独身男性が直面する客観的なデータと現実
 - 孤独や不安を感じやすい人の具体的な特徴
 - 寂しさを解消し、毎日を充実させるための具体的な方法
 - 将来の不安を軽減するために今から始められる準備
 
60代の独身男性が寂しいと感じる現実
- 60代独身男性の割合?
 - 悲惨な末路といわれる理由
 - 独身男性の平均寿命が短いのは本当か
 - 気になる老後の貯金事情
 - 孤立しやすい人の特徴とは
 - 実家暮らしの男性が抱える問題
 
60代独身男性の割合?
「自分だけが孤独なのでは…」と感じるかもしれませんが、60代で独身・一人暮らしの男性は決して少なくありません。
実際にデータを見てみると、その割合は年々増加傾向にあります。
総務省統計局が実施している国勢調査によると、日本の生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚したことのない人の割合)は上昇し続けています。
特に男性の未婚率は高く、60代を迎えた方々の中にも、一度も結婚を経験していないというケースは珍しくなくなりました。
また、離婚や死別によって単身となる方も増えています。
以下の表は、60代男性における単身世帯(一人暮らし)の割合を示したものです。
| 年齢階級 | 男性の単独世帯の割合 | 
|---|---|
| 60~64歳 | 20.3% | 
| 65~69歳 | 21.0% | 
(参照:令和2年国勢調査 人口等基本集計結果)
このように、60代男性のおよそ5人に1人が一人暮らしをしているのが現状です。
社会構造の変化に伴い、60代独身男性はもはや少数派とは言えない存在になっています。
この事実を知るだけでも、少し心が軽くなるかもしれません。
悲惨な末路といわれる理由
インターネットなどで「60代独身男性の末路は悲惨だ」という言葉を目にすることがあります。
これは単なる脅しではなく、いくつかの客観的なリスクに基づいています。
なぜそのように言われるのか、主な理由を3つの観点から解説します。
1.深刻な健康リスクと孤独死
最大の懸念は健康問題です。
後述しますが、近年の研究では「孤独」そのものが心身に深刻なダメージを与えることが分かっています。
人との交流が乏しいと、万が一体調を崩したり、自宅で倒れたりしても誰にも気づかれず「孤独死」に至るリスクが高まります。
2.経済的な困窮
老後の収入の柱は主に年金となりますが、現役時代の収入や働き方によっては、年金だけではゆとりのある生活が難しい場合があります。
持ち家か賃貸かによって住居費も大きく変わりますし、予期せぬ病気や怪我で医療費がかさむことも考えられます。
頼れる家族がいない場合、経済的な問題をすべて一人で解決しなければならないというプレッシャーは非常に大きいものです。
3.精神的な孤立
現役時代は会社というコミュニティがありましたが、定年退職でそのつながりは失われます。
特に仕事一筋だった方は、話し相手や相談できる人がいなくなり、深刻な孤立感に苛まれることがあります。
この精神的なストレスが、さらに健康を悪化させる悪循環を生み出します。
これらのリスクは、誰にでも起こりうる現実的な問題です。
しかし、悲観する必要はありません。
リスクを正しく認識し、早期に対策を講じることで、悲惨な末路は十分に回避することが可能です。
独身男性の平均寿命が短いのは本当か
「独身男性は結婚している男性に比べて寿命が短い」という話は、単なる噂ではありません。
実際に国内外の様々な調査で指摘されている傾向です。
例えば、厚生労働省の人口動態調査のデータなどをもとに分析すると、配偶者の有無によって平均余命に差が見られることがあります。
2020年のデータによれば、未婚男性の死亡年齢の中央値が67歳であるのに対し、有配偶男性は81歳であったという分析結果もあります。
そしてその理由は、孤独という「精神的ストレス」が身体に直接的なダメージを与えることが科学的に証明されているからです。
アメリカの著名な研究者が行ったメタ分析(多くの研究を統合分析する手法)では、「孤独であることは、1日にタバコを15本吸うことに匹敵するほど健康に悪い」という衝撃的な結論が示されました。
これは、肥満や運動不足よりも深刻な死亡リスク因子であることを意味します。
なぜ、それほどまでに孤独は体に悪いのでしょうか?
その答えは、人類の進化の歴史に隠されています。
大昔、人類は一人では生き残れず、集団で狩りをして暮らしていました。
当時は「孤立=死」を意味したため、私たちの脳は孤立状態を生命の危機と判断し、強力なストレス反応を起こすようにプログラムされているのです。
この脳の仕組みにより、孤独を感じると体内で以下のような変化が起こります。
- 慢性的なストレス反応
ストレスホルモン「コルチゾール」が過剰に分泌され、血圧や血糖値を上昇させ、血管や内臓に負担をかけ続けます。 - 免疫力の低下と炎症
常に緊張状態にある体は免疫力が低下し、体内で慢性的な炎症が起こりやすくなります。
この炎症が、心臓病やがん、認知症など多くの病気の引き金となります。 - 不健康な行動
精神的な苦痛から、暴飲暴食、過度の飲酒、喫煙、運動不足といった不健康な生活習慣に陥りやすくなります。 
つまり、「寂しい」という感情は、単なる気分の問題ではなく、脳が発する危険信号であり、実際に体を蝕んで寿命を縮める要因となっているのです。
この他にも日常の生活習慣や一人暮らしという環境による体調悪化も考えられます。
- 食生活の乱れ
一人暮らしだと栄養バランスの取れた食事を準備するのが億劫になり、外食やコンビニ弁当などで済ませがちになります。
これにより、塩分や脂質の過剰摂取につながり、生活習慣病のリスクを高めます。 - 健康管理への意識の低さ
家族がいれば「最近顔色が悪いよ」「健康診断に行ったら?」といった声かけがありますが、一人の場合は体調の異変を見過ごしがちです。病気の発見が遅れる一因となります。 - 社会的サポートの欠如
精神的なストレスを感じた時に気軽に相談できる相手が少ないことや、病気になった際に看病してくれる人がいないことも、健康状態に影響を与えると考えられています。 
もちろん、これはあくまで統計的な傾向であり、すべての独身男性に当てはまるわけではありません。
大切なのは、自身の健康状態に関心を持ち、意識的に生活習慣を整えることです。
健康的な生活を送ることで、統計上のデータを乗り越えることは十分に可能です。
気になる老後の貯金事情
老後の生活を考える上で、お金の問題は避けて通れません。
「一体いくらあれば安心して暮らせるのか」と不安に感じている方も多いでしょう。
金融広報中央委員会が実施した調査によると、60代の単身世帯(一人暮らし)の金融資産保有額の平均値は1,388万円、中央値は300万円となっています。
平均値と中央値の違い
- 平均値
全体の合計を人数で割った数値。一部の富裕層がいると、数値が高く引き上げられる傾向があります。 - 中央値:データを小さい順に並べた時に、ちょうど真ん中にくる数値。より実態に近い数値とされています。
 
このデータから、一部の人が平均値を引き上げている一方で、実際には300万円程度の貯蓄である人が最も多い層という現実が見えてきます。
老後の主な収入源となる年金ですが、国民年金(基礎年金)の満額でも月額約6.5万円(令和4年度)です。厚生年金に加入していた期間や収入によって上乗せがありますが、多くの人にとって年金だけで生活していくのは簡単ではありません。
特に考慮すべきなのは、医療費や介護費用といった突発的な出費です。
病気や怪我で入院・手術が必要になった場合や、将来的に介護サービスを利用することになった場合、まとまった資金が必要になります。
これらの費用を年金だけで賄うのは極めて困難です。そのため、元気なうちから計画的に貯蓄を進め、自身の資産状況を正確に把握しておくことが非常に重要になります。
孤立しやすい人の特徴とは
同じ60代独身男性でも、周囲と楽しく交流している人もいれば、社会的に孤立してしまう人もいます。
その違いはどこにあるのでしょうか。
ここでは、孤立しやすい人に共通してみられる特徴をいくつかご紹介します。
ご自身に当てはまる点がないか、一度振り返ってみましょう。
1.仕事一筋で、無趣味な人
現役時代、人生のほとんどを仕事に捧げてきた方に多い特徴です。
退職後、会社というコミュニティや「仕事」というアイデンティティを失った途端、何をすればいいのか分からなくなってしまいます。
熱中できる趣味がないため、休日にやることがなく、時間を持て余してしまうのです。
2.プライドが高く、人を頼るのが苦手な人
「人に弱みを見せたくない」「助けを求めるのは格好悪い」という意識が強いと、困ったことがあっても一人で抱え込んでしまいます。
特に、現役時代に役職に就いていた方は、周りからお膳立てされることに慣れてしまい、自分から他人に歩み寄ることが苦手な場合があります。
3.地域社会との関わりが希薄な人
近所付き合いを避けていたり、地域のイベントに参加したことがなかったりすると、いざという時に頼れる人が近所に誰もいないという状況に陥ります。
挨拶程度の関係でも、普段から顔見知りを増やしておくことが、孤立を防ぐ第一歩になります。
「自分は大丈夫」と思っている方ほど、無意識のうちにこれらの特徴に当てはまっていることがあります。
大切なのは、少しだけ勇気を出して、自分から心を開いてみること。
具体的には、隣近所の人に会ったら挨拶をしたり、お会計でお釣りを受け取るとき「有難うございます」とお礼を言う、飲食店で退店する際に「ごちそうさまでした」と声を掛ける。
このように自分から一声かけるように意識しましょう。
これだけでも気分が前向きになり、自分から話す習慣が身に付きます。
その結果、これまでとは違う新しい自分を発見できるかもしれませんよ。
4.確立された自分のルールに固執する人
長年の一人暮らしで、家事のやり方から休日の過ごし方まで、自分なりのスタイルが確立されています。
それ自体は悪いことではありませんが、そのこだわりが強すぎると、新しい環境や他人のやり方を受け入れるのが難しくなります。
結果として、人との交流の機会を自ら遠ざけてしまうことがあります。
実家暮らしの男性が抱える問題
60代で独身、そして親と同居している、いわゆる「実家暮らし」の男性も少なくありません。
経済的な負担が軽いなどのメリットがある一方で、特有の深刻な問題を抱える可能性があります。
1.親の介護と「老老介護」のリスク
60代にもなると、同居している親は80代や90代とさらに高齢になっているケースがほとんどです。
親の身体が不自由になったり、認知症を発症したりした場合、介護の負担がすべて自分にのしかかってきます。
これは「老老介護」と呼ばれ、介護する側も高齢であるため、心身ともに疲弊し、共倒れになるリスクが非常に高い問題です。
2.生活力の欠如
食事の準備や洗濯、掃除といった身の回りのことを親に任せきりにしてきた場合、基本的な生活力が身についていない可能性があります。
これは、万が一親が先立たれた後、一人で生活していく上で大きな障壁となります。
栄養状態や衛生環境が悪化し、急激に健康を損なうことにもつながりかねません。
3.「8050問題」と親亡き後の孤立
「8050問題」とは、80代の親が50代のひきこもりの子の生活を支えるという社会問題ですが、60代の独身男性も無関係ではありません
。親という唯一の話し相手であり、経済的な支えでもあった存在を失った時、社会との接点が完全になくなり、深刻な孤立状態に陥る危険性があります。
実家暮らしは、一見すると楽なように思えます。
しかし、将来のリスクに目を向け、今のうちから自立に向けた準備をしておくことが、自分自身の未来を守るために不可欠です。
少しずつでも家事を手伝う、地域のコミュニティに参加するなど、親に依存しない生活へのシフトを意識することが重要です。
60代独身男性の寂しい日々を脱する方法
- 充実した休日の過ごし方
 - 健康寿命を延ばすための生活習慣
 - 地域のコミュニティに参加する方法
 - ITを活用して孤独感を減らす工夫
 - 60代からの恋愛事情
 - 新しい人間関係の築き方
 - 生きがいを見つけるヒント
 - 60代独身男性が寂しいと感じた時
 
充実した休日の過ごし方
退職後の長い休日をどう過ごすかは、老後の幸福度を大きく左右します。
「やることがない」という状況から脱却し、心から楽しめることを見つけることが、寂しさを解消する第一歩です。
ここでは、気軽に始められる休日の過ごし方をいくつかご紹介します。
インドアでの過ごし方
- 読書
図書館を利用すれば、お金をかけずに様々な世界に触れることができます。
昔読みたかった小説や、興味のある分野の専門書など、新しい発見があるかもしれません。 - 映画・ドラマ鑑賞
動画配信サービスを利用すれば、自宅で好きなだけ映画や海外ドラマを楽しめます。
時間を忘れて没頭できるでしょう。 - 料理に挑戦
自分で作った料理は格別です。
簡単なレシピから始めて、少しずつレパートリーを増やすのも楽しいものです。
健康管理にも直結します。 
アウトドアでの過ごし方
- 散歩・ウォーキング
健康のためにもなり、気分転換にも最適です。
いつもは通らない道を歩いてみると、素敵なお店や公園など、知らなかった街の魅力に気づくことができます。 - 日帰り旅行
少し足を延ばして、近場の温泉や観光地に出かけてみるのも良いでしょう。
非日常的な空間が、心に新たな刺激を与えてくれます。 - スポーツジムに通う
シニア向けのプログラムを用意しているジムも増えています。
体を動かすことでリフレッシュできるだけでなく、同じ目的を持つ仲間との出会いの場にもなります。 
大切なのは、「生きがい」のような大きな目標を最初から探そうとしないことです。
まずは「少し楽しい」「ちょっと面白い」と感じることから始めてみましょう。
小さな楽しみを積み重ねていくうちに、自然と毎日が充実していきます。
健康寿命を延ばすための生活習慣
これまで見てきたように、「孤独」は心だけでなく身体の健康にも直結します。
だからこそ、意識的に健康的な生活習慣を築くことが、幸せな老後の土台となります。
目指すべきは、自立して元気に過ごせる期間である「健康寿命」を延ばすことです。
1.食生活を見直す
一人暮らしでは、つい簡単なもので食事を済ませがちですが、栄養バランスの偏りは生活習慣病の元です。
- 1日3食を基本に
決まった時間に食事をとることで、生活リズムが整います。 - 野菜を意識して摂る
ビタミンや食物繊維が豊富な野菜は健康の基本です。
スーパーのカット野菜や冷凍野菜を上手に活用しましょう。 - 塩分や脂肪分を控える
高血圧や脂質異常症の予防のため、加工食品や外食は控えめにし、薄味を心がけることが推奨されています。 
2.無理のない範囲で運動を習慣にする
適度な運動は、体力維持だけでなく、気分転換や認知症予防にも効果が期待できるとされています。
- ウォーキング
最も手軽に始められる運動です。
1日20~30分を目安に、少し息が弾む程度の速さで歩くことを意識してみましょう。 - ラジオ体操
全身をバランスよく動かせる優れた運動です。
毎朝の習慣にすることをおすすめします。 - ストレッチ
体の柔軟性を保つことは、転倒予防に繋がります。
お風呂上がりなど体が温まっている時に行うと効果的です。 
3.質の良い睡眠をとる
質の高い睡眠は、心身の回復に不可欠です。
孤独感は睡眠を妨げることがありますが、日中の適度な運動や、決まった時間に起きる習慣が、良い睡眠につながります。
健康に関する情報は、体質や持病によって個人差があります。
持病のある方や健康に不安がある方は、運動や食事法を始める前に、必ずかかりつけの医師に相談してください。
(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット)
地域のコミュニティに参加する方法
孤独が健康リスクである以上、人とのつながりを作ることは、食事や運動と同じくらい重要な健康対策と言えます。
少し勇気を出して、地域のコミュニティに参加してみましょう。
どんなコミュニティがある?
- 公民館やカルチャーセンターの講座
写真、絵画、書道、英会話など、自治体では高齢者向けの様々な講座が開催されています。
同じ興味を持つ仲間と出会える絶好の機会です。 - 趣味のサークル
囲碁や将棋、卓球、カラオケ、ハイキングなど、地域には多種多様なサークルがあります。
共通の趣味があれば、自然と会話も弾むでしょう。 - 老人クラブ(シニアクラブ)
高齢者の仲間づくりや健康増進を目的とした団体です。
レクリエーションや旅行など、楽しいイベントが企画されていることも多く、気軽に参加しやすいのが魅力です。 - ボランティア活動
地域の清掃活動や、子供の見守り、施設でのイベント手伝いなど、社会に貢献することで得られる満足感は非常に大きいものです。
「ありがとう」と感謝される経験は、自己肯定感を高めてくれます。 
コミュニティの探し方
これらの情報は、お住まいの市区町村の広報誌やウェブサイト、地域の公民館や社会福祉協議会などで見つけることができます。
まずは気軽に問い合わせてみましょう。
「今さら新しい場所に行くのは緊張する…」と感じるかもしれません。
でも、心配はいりません。多くのサークルが見学や体験参加を歓迎しています。
まずは雰囲気を確かめるつもりで、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
ITを活用して孤独感を減らす工夫
「パソコンやスマートフォンは苦手で…」という方も多いかもしれませんが、ITツールは使い方次第で、孤独感を和らげる強力な味方になります。
自宅にいながら世界中の人々と繋がることができるのです。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の活用
FacebookやInstagramなどのSNSは、若い人だけのものではありません。
自分の趣味(例えば、釣りや園芸、鉄道など)に関するグループに参加すれば、全国にいる同じ趣味を持つ仲間と簡単につながることができます。
自分の活動を発信したり、他の人の投稿にコメントしたりすることで、新たな交流が生まれます。
シニア向けマッチングアプリ
最近では、恋愛相手だけでなく、食事や趣味を一緒に楽しむ「友達探し」を目的としたシニア向けのマッチングアプリも増えています。
同じような境遇の人や、近所に住んでいる人と出会いやすいというメリットがあります。
「いきなり会うのは不安」という方も、まずはメッセージのやり取りから始められるので安心です。
オンラインの趣味活動
- オンラインゲーム
将棋や囲碁、麻雀など、オンラインで全国のプレイヤーと対戦できるゲームがたくさんあります。
チャット機能で会話をしながら楽しむこともできます。 - オンライン講座:語学や歴史、プログラミングなど、様々なジャンルの講座を自宅で受講できます。
グループワークがある講座なら、他の受講者と交流する機会も生まれます。 
インターネット利用の注意点
便利な反面、インターネットには個人情報の流出や金銭トラブルなどのリスクも伴います。
安易に個人情報を教えたり、知らない人からのお金の話に乗ったりしないよう、十分に注意してください。
60代からの恋愛事情
「この歳になって恋愛なんて…」と考える必要はまったくありません。
何歳になっても人を好きになる気持ちは自然なことであり、パートナーの存在は人生に大きな彩りとハリを与えてくれます。
ある調査によると、60代の独身男性でも約20%の人に結婚願望があるというデータがあります。
残りの人生を共に歩むパートナーを真剣に探している方は、決して少なくないのです。
60代男性が恋愛対象として惹かれる女性には、以下のような特徴が挙げられます。
- 明るく、一緒にいて楽しい女性
年齢を重ねると、刺激よりも安らぎや心地よさを求めるようになります。
いつも笑顔で、会話が弾む相手は魅力的です。 - 聞き上手な女性
自分の話をじっくりと聞いてくれる女性に、男性は安心感を覚えます。 - 自立している女性
精神的にも経済的にも自立しており、対等な関係を築ける女性は、信頼できるパートナーとなり得ます。 
出会いの場はどこにある?
日常生活で自然に出会うのが難しいと感じるなら、積極的に出会いの場へ出向くことが大切です。
- シニア向けの婚活パーティー
同世代の人が集まるため、気後れすることなく参加できます。
目的が同じなので、話も進めやすいでしょう。 - 結婚相談所
専門のカウンセラーがサポートしてくれるため、恋愛経験が少ない方でも安心です。
シニア専門のコースを用意している相談所もあります。 - 趣味のサークル
前述の通り、共通の趣味を通じて自然な形で出会いが生まれることも多くあります。 
恋愛や婚活で最も大切なのは「清潔感」です。
高価な服を着る必要はありません。
髪型を整え、爪を切り、シワのない清潔な服装を心がけるだけで、相手に与える印象は格段に良くなります。
新しい人間関係の築き方
新しい環境に飛び込んでも、うまく人間関係を築けなければ意味がありません。
長年の習慣で、コミュニケーションが少し苦手になっている方もいるかもしれません。
ここでは、円滑な人間関係を築くための基本的なポイントを再確認しましょう。
1.まずは「聞き役」に徹する
人は誰でも自分の話を聞いてほしい生き物です。
特に初対面の場では、自分の話ばかりするのではなく、相手の話に興味を持って耳を傾けることを意識しましょう。
「そうなんですね」「それでどうなったんですか?」といった相槌を打つことで、相手は気持ちよく話すことができます。
2.自慢話や昔話は封印
過去の仕事での成功体験や武勇伝は、相手にとっては退屈な自慢話に聞こえてしまうことがあります。
相手から聞かれない限り、自分から過去の話をするのは控えめにするのが賢明です。
3.否定から入らない
相手の意見に対して、たとえ自分と違っていても「いや、それは違う」と頭ごなしに否定するのは避けましょう。
「そういう考え方もあるんですね」と一度受け止める姿勢が、良好な関係の基本です。
4.小さなことから始める
難しく考える必要はありません。
前述しましたが、まずは近所の人に会ったら「こんにちは」と挨拶することから始めてみましょう。
行きつけの定食屋で「いつも美味しいですね」と店主に声をかけてみるのも良いでしょう。
こうした小さなコミュニケーションの積み重ねが、孤立を防ぎ、あなたの世界を広げてくれます。
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「60代で友達いないを解決する方法と人付き合いの始め方」
生きがいを見つけるヒント
「生きがい」と聞くと、何か壮大な目標のように感じてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
「これをしていると時間を忘れる」「明日が来るのが楽しみになる」、そんなささやかなことこそが、人生を豊かにする生きがいです。
誰かの役に立つ喜び
前述のボランティア活動のように、誰かに感謝される経験は大きな満足感を与えてくれます。
地域のイベントの手伝いや、自分の知識やスキルを活かして誰かに何かを教えることでも良いでしょう。
「自分はまだ社会の役に立てる」という実感は、大きな自信につながります。
新しいことを学ぶ楽しさ
年齢を重ねてからでも、新しいことを学ぶのに遅すぎるということはありません。
興味のある分野の資格取得に挑戦したり、楽器を習い始めたり、歴史を学び直したりするのも素晴らしいことです。
知的好奇心を満たすことは、脳を活性化させ、若々しさを保つ秘訣でもあります。
何かを育てるという営み
- 家庭菜園
ベランダのプランターでミニトマトを育てるだけでも、日々の成長を見るのは楽しいものです。
自分で育てた野菜を食べる喜びは格別です。 - ペットを飼う
ペットは無条件の愛情を注いでくれるかけがえのない家族になります。
世話をすることで生活にリズムが生まれ、散歩などを通じて他の飼い主との交流が生まれることもあります。
ただし、命を預かる責任が伴うため、自身の体力や経済状況を考慮して慎重に検討しましょう。 
生きがいは、探して見つかるものではなく、様々な活動に取り組む中で「気づいたら夢中になっていた」という形で見つかることが多いものです。
まずは興味のアンテナを張り、フットワークを軽くして色々なことに挑戦してみましょう。
60代独身男性が寂しいと感じた時
- 60代の独身男性は決して少数派ではない
 - 孤独は喫煙に匹敵する深刻な健康リスクであると認識する
 - 平均余命のデータは生活習慣と人との繋がりで変えられる
 - 老後の貯蓄は中央値を参考に現実的な計画を立てる
 - 孤立しやすい特徴に気づき意識的に行動を変えることが大切
 - 実家暮らしは親の介護や自身の自立問題を直視する
 - 充実した休日は大きな目標より小さな楽しみから見つける
 - 健康寿命を延ばすには食生活・運動・睡眠が基本
 - 人との繋がりは重要な健康対策と捉えコミュニティに参加する
 - ITツールは孤独感を和らげ世界を広げる味方になる
 - 60代からの恋愛は清潔感を第一に考える
 - 新しい人間関係は聞き役になることから始める
 - 生きがいは誰かの役に立つことや新しい学びの中にある
 - 寂しさを感じたらまずは小さな一歩を踏み出すことが重要
 - 未来は決まっていない、自らの行動で豊かな老後を築ける
 










